2013 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
24659761
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Research Institution | Tottori University |
Principal Investigator |
金田 周三 鳥取大学, 医学部, 助教 (20548747)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
池田 欣史 鳥取大学, 医学部, 助教 (10444639)
宮崎 大 鳥取大学, 医学部附属病院, 講師 (30346358)
井上 幸次 鳥取大学, 医学部, 教授 (10213183)
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Keywords | 1緑内障手術 |
Research Abstract |
難治性緑内障に対する新たな眼圧コントロールの手術法の確立を目的としており術後も長期に閉塞を生じにくく,かつ,合併症の頻度をさげることのできる手術法あるいは生体適合性の高いimplant の開発を目的としている。 平成25年度の実施状況。術式及び血管/implant デザインを確立を目的とし、1) 従来の線維柱帯切除術と同様の3x3mmの強膜弁を作成し,それに沿って,血管移植を併用する方法.2) 強膜に移植血管の直径と同じ径の円い空洞を前房まであけ,その部位に血管を移植する方法.3) pars plana から移植血管を後房へ移植する方法.上記に加え,移植血管径のサイズ,縫合方法,移植血管の断端の処理方法,valve 構造の作成方法を確立するために、白色家兔モデルによる眼圧コントロール効果を検討した 。従来術式を行い術後眼圧降下を十分に得ることができた。次に本来の実験的手術である血管の自家移植による線維柱帯切除術は、術後6カ月眼圧下降を得られ、眼圧の値も有意に低い値となった。濾過胞形成の状態や眼圧の下降効果あるものの、正常眼圧の白色家兎を使用しての結果であり、高眼圧モデル作製が課題として残った。 再生血管によるインプラント作製を試み、サイズ・採取の簡便さ(白色家兎の場合)により耳動静脈を採取留置を行った。サイズ的には問題ないのだが、前房内の血管端の固定方法のよりよい解決法がなく、留置するのみで癒着にて固定が得られるのであるが、癒着の状態によっては管口が閉塞する可能性もあり外部からの観察のみでは確認できず、また、管腔構造を維持したままであるかどうか組織学的検査を行うも微細構造のためうまく固定と組織作製に苦慮している。 再生血管インプラントと従来術式との眼圧コントロール比較では同等以上の効果をえられているが、その評価や術式での確実性のある方法を今後研究していく予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
当初研究課題を立案したときには、簡便な手技による緑内障のフィルトレーションデバイスがでておらず、現時点でそのデバイスを用いた手術が行われ始め、それに対し本実験の血管インプラントでの手術手技の複雑さの解消法や優位性についての検討が不十分なため、手術方法や評価法の再検討のため当初の予定より遅れを生じている。
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Strategy for Future Research Activity |
実際に再生血管がインプラントとして機能しているか、眼圧以外要素による判定法の立案、、組織学的評価なども交えて研究をすすめる。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
当初研究課題を立案したときには、簡便な手技による緑内障のフィルトレーションデバイスがでておらず、現時点でそのデバイスを用いた手術が行われ始め、それに対し本実験の血管インプラントでの手術手技の複雑さの解消法や優位性についての検討が不十分なため、手術方法や評価法の再検討のため、予定より支出がなかったため。 血管インプラント併用緑内障手術の改善に使用予定である。
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