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2012 Fiscal Year Research-status Report

網膜色素変性患者の黄斑部循環動態の解析

Research Project

Project/Area Number 24659764
Research InstitutionKyushu University

Principal Investigator

石橋 達朗  九州大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (30150428)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 池田 康博  九州大学, 大学病院, 助教 (20380389)
村上 祐介  九州大学, 大学病院, 医員 (50634995)
Project Period (FY) 2012-04-01 – 2014-03-31
Keywords臨床
Research Abstract

1.網膜色素変性患者における緑内障点眼薬の黄斑部循環に与える影響の検討
本年度は当初の実施計画を一部変更して研究を実施した。具体的には、点眼未使用の患者に対してレーザースペックルフローグラフィーを用いた黄斑部網脈絡膜循環を測定し、患者でのデータベースを作成した。さらに、視機能と黄斑部網脈絡膜循環の関連について検討した。その結果、既報のように病期の進行した患者では黄斑部の網脈絡膜循環が低下しており、視機能との相関があることが明らかとなった(原著論文投稿準備中)。
また、黄斑部機能維持効果の認められたイソプロピルウノプロストン点眼液の使用前後における、被験者の黄斑部網脈絡膜循環をレーザースペックルフローグラフィーを用いて測定したところ、点眼投与眼のみならず反対眼でも同様な循環改善作用が認められた。イソプロピルウノプロストン点眼液の黄斑部機能維持効果は、循環改善効果による可能性が高いと考えられた(原著論文投稿中)。その他の緑内障点眼薬に関する検討は、来年度実施する予定となっている。
2.黄斑部循環改善効果の高い点眼薬による網膜色素変性患者に対する視細胞保護効果の検討
本年度はニプラジロール点眼液を用いた臨床研究を実施したが、明らかな視細胞保護効果を証明することはできなかった。また、イソプロピルウノプロストン点眼液を用いた臨床研究の被験者について、その長期的経過を観察するために追跡調査を実施した。その他の緑内障点眼薬に関する検討は、黄斑部循環に与える影響が未検討のため、本年度は実施していない。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

本年度は当初の実施計画を一部変更して、点眼未使用の患者について視機能とレーザースペックルフローグラフィーを用いた黄斑部網脈絡膜循環の関連を中心に検討を実施した。従って、緑内障点眼薬を使用した検討については、イソプロピルウノプロストン点眼のみしか実施できなかった。
上記変更に伴い、ニプラジロール点眼液以外の新たな緑内障点眼薬による視細胞保護効果を検証する臨床研究は実施できなかった。

Strategy for Future Research Activity

当該年度は当初の実施計画の予定通り、イソプロピルウノプロストン点眼液の他の、タフルプロスト点眼液、ニプラジロール点眼液、カルテオロール点眼液、ブナゾシン点眼液について、点眼液による循環改善作用の有無について検討する。
視細胞保護効果の検討については、被験者組み入れの遅れから当該年度内の臨床研究完了が難しいと判断されたため、当初の実施計画を一部変更し、これまでにイソプロピルウノプロストン点眼液を片眼に使用している被験者を継続的に経過観察し、イソプロピルウノプロストン点眼液の長期使用による視細胞保護効果について検討することとする。従って、新たな緑内障点眼薬による視細胞保護効果を検証する臨床研究は実施しない予定である。

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

1.網膜色素変性患者における緑内障点眼薬の黄斑部循環に与える影響の検討
九州大学病院眼科に通院する網膜色素変性患者を対象とした以下の臨床研究を行う。インフォームドコンセントを十分に行い、同意を取得することができた患者を被験者とする。本研究テーマで使用する緑内障点眼薬は、平成24年度に検討したイソプロピルウノプロストン点眼液を除く、タフルプロスト点眼液、ニプラジロール点眼液、カルテオロール点眼液、ブナゾシン点眼液の4種類とした。
2.黄斑部循環改善効果の高い点眼薬による網膜色素変性患者に対する視細胞保護効果の検討
上述のとおり、当初の実施計画を変更し、イソプロピルウノプロストン点眼液を片眼に使用している被験者を継続的に経過観察し、イソプロピルウノプロストン点眼液の長期使用による視細胞保護効果について検討する。
検討項目は、(1) 最高矯正視力(変化量)、(2) ハンフリー視野計により測定されたMD値、ならびに中心網膜感度(変化率)、(3)眼循環測定装置検査(LSFG)による黄斑部網脈絡循環(変化率)、とする。

  • Research Products

    (1 results)

All 2012

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] ウノプロストン点眼による網膜色素変性患者の網膜血流量変化2012

    • Author(s)
      村上祐介、池田康博、秋山雅人、吉田倫子、鍋島崇寛、納富昭司、久冨智朗、 江内田寛、石橋達朗
    • Organizer
      日本臨床眼科学会
    • Place of Presentation
      京都
    • Year and Date
      20121025-20121028

URL: 

Published: 2014-07-24  

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