2013 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
24659802
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Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
田中 裕 順天堂大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (90252676)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岩渕 和久 順天堂大学, 公私立大学の部局等, 教授 (10184897)
杉中 宏司 順天堂大学, 医学部, 助手 (30510424)
角 由佳 順天堂大学, 医学部, 准教授 (40403084)
森川 美樹 順天堂大学, 医学部, 助手 (40621892)
石川 浩平 順天堂大学, 医学部, 助手 (50621900)
井上 貴昭 順天堂大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (60379196)
荒木 慶彦 順天堂大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (70250933)
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Keywords | 多臓器不全 / 敗血症 / DAMPs / ATP / 白血球機能 / 蛍光イメージング |
Research Abstract |
過大侵襲時には白血球が活性化され、過剰の活性酸素や蛋白分解酵素が放出されて多臓器不全へと進展する。この時、損傷細胞や組織から様々な内在性のDAMPs(damage-associated molecular pattern)が産生され、初期免疫応答や白血球の活性化に関与する。しかしDAMPs産生の機序は明らかでない。本研究目的は、多臓器不全の発生機序をDAMPsという新しい視点から解明し、侵襲病態の新たなるパラダイムを確立することである。 我々はSIRS・敗血症・多臓器不全の病態において、活性化された好中球が重要な役割を果たし、その制御が最も効果的であることを明らかにした。これまでに好中球が感染部位あるいはダメージを受けた組織に遊走する際に、fMLPなどの刺激下でpannexin-1ヘミチャンネルを介してDAMPsの一つである、アデノシン3リン酸(ATP)を放出し、好中球機能活性化に必須であることを明らかにした。 本年度はATPの役割をさらに詳細に解析する目的で、蛍光プローブを用いた好中球ATPを染色しその局在の可視化を試みた。健常人の好中球を用いて、蛍光ATPプローブ(膜表面およびミトコンドリア)の染色法とフローサイトメトリーを用いた定量化法を確立した。さらにSIRS・敗血症・多臓器不全の患者を対象に好中球ATPの蛍光イメージングを行った。蛍光プローブとして、3-2Zn(II),および2-2Zn(II)の2種類を使用した。前者はミトコンドリア内のATPを、後者は細胞膜表面のATPを特異的に染色する。2種類のプローブで好中球を同時染色することで共焦点顕微鏡下での細胞内外のATPの動態を可能とした。
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Research Products
(12 results)
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[Journal Article] Pseudomonas-derived ceramidase induces production of inflammatory mediators from human keratinocytes via sphingosine-1-phosphate.2014
Author(s)
Oizumi A, Nakayama H, Okino N, Iwahara C, Kina K, Matsumoto R, Ogawa H, Takamori K, Ito M, Suga Y, Iwabuchi K.
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Journal Title
PLoS One
Volume: 25
Pages: e89402
DOI
Peer Reviewed
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