2014 Fiscal Year Annual Research Report
グリコーゲンの新たな機能の解明ー歯胚・骨形成促進剤としての臨床応用に向けてー
Project/Area Number |
24659810
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
依田 浩子 新潟大学, 医歯学系, 准教授 (60293213)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中富 満城 九州歯科大学, 歯学部, 講師 (10571771)
田中 みか子 新潟大学, 医歯学総合病院, 講師 (20361909)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | グリコーゲン / 酵素合成 / 歯胚 / 骨形成促進剤 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では歯胚における細胞内グリコーゲンの蓄積意義を解明するとともに、細胞内グリコーゲン蓄積作用を持つ酵素合成グリコーゲン(ESG)を歯胚・歯槽骨形成促進剤として臨床応用することを目指して、作用メカニズムの解明からin vivoでの有効性の検証までを行うことを目的とした。平成26年度にはESGのin vivo投与実験を実施し、以下の研究結果が得られた。 1. マウス歯の再植実験系へのESGの応用:生後3週齢マウス臼歯の再植実験において、歯を抜去した後にESG溶液に浸漬後に再植を行った。その結果、コントロール群のPBS浸漬群と比較して、ESG浸漬群では有意に歯髄治癒が促進された。 2.ESG経口投与下での歯の再植実験:ESG経口投与下にてマウス臼歯の再植実験を行い、歯髄治癒過程を観察した。その結果、ESG投与群では神経組織の再生を伴った歯髄組織の治癒が早期に生じた。 以上の結果より、細胞外から投与したESGが歯髄細胞のグリコーゲン代謝を促進することにより、歯髄組織の再生を活性化することが明らかとなり、ESGの歯科再生医療への応用の可能性が示唆された。
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Research Products
(6 results)