2013 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
24659837
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
富田 世紀 大阪大学, 歯学研究科(研究院), 招へい教員 (70619999)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
村上 秀明 大阪大学, 歯学研究科(研究院), 准教授 (00263301)
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Keywords | MRI / 送信コイル / 受信コイル |
Research Abstract |
研究の目的は、高価で大きな場所が必要な従来のMRIスキャナに代わり、外来診療でも使用可能な小型でハンディタイプのMRIスキャナを開発することである。画像診断に大きく寄与するMRIの高い軟部組織間コントラストを損なうことなく、また断層画像の良さを維持したまま、手軽に使用できるMRIスキャナを作成することが目標であった。 まず静磁場発生コイルを作成した。直径20cmで幅が3cmのドーナツ型のプラスチック製リングに銅線を巻き付け、主コイルとなる静磁場発生装置を作成した。コンデンサを介し電流を通じ、電流とコンデンサの値を変化させたときの、コイルの入力インピーダンスと磁場強度の周波数特性を測定した。また、インピーダンス変換回路を付加し、入力インピーダンスを可及的に大きくし 、磁界の強度を大きくした。この際の磁場の均一性を、ガウスメータを用いて測定し、コイルの巻き数、コイルの直径、巻く方向に垂直な長さの最適値を検討した。 昨年度に作成したコイルによる磁場はかなり不均一となった。磁場の不均一を補正する最も簡単で単純な方法は、小鉄片を磁場強度の低い部位に取り付けることである。 本年度は、小鉄片の設置位置とその大きさを工夫し、上記の磁場均一性を100 ppmにまでに改善した。次に、送受信コイルを作成した。RFパルスを照射するための送信コイル、対象からの信号をキャッチするための受信コイルを通法に従って作成した。この送受信コイルの大きさは、昨年度作成した静磁場発生コイルとほぼ同じ大きさで同じデザインでとした。すなわち、直径20cmで幅が3cmのプラスチック製リングに銅線を数回程度巻き付け、送受信コイルとなるRFパルス送受信装置を作成した。 これらによって画像取得を試みたところ、大変SN比が低いものの、ある程度コントラストのある画像が得られた。
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Research Products
(5 results)
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[Presentation] Usefulness of anaglyph image in oral and maxillofacial region2013
Author(s)
Tomita-S, Murakami-S, Kakimoto-N, Shimamoto-H, Tsujimoto-T, Furukawa-S, Larsen-P, Darvann-T, Kreiborg-S.
Organizer
2013 ICDMFR, The 19th International Congress of Dento-Maxillo-Facial Radiology
Place of Presentation
Bergen, Norway
Year and Date
20130624-20130627
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[Presentation] T2 value of TMJ2013
Author(s)
Kakimoto-N, Shimamoto-H, Okahata-R, Marutani-K, Tsujimoto-T, Murakami-S, Furukawa^S
Organizer
64th AAOMR
Year and Date
2013-10-03
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