2013 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
24659851
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
小山 重人 東北大学, 大学病院, 准教授 (10225089)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
冨士 岳志 東北大学, 歯学研究科(研究院), 助教 (20549323)
佐々木 啓一 東北大学, 歯学研究科(研究院), 教授 (30178644)
竹内 裕尚 東北大学, 歯学研究科(研究院), 助教 (80586511)
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Keywords | 印象採得 / 顎欠損 / 形状記憶ゲル |
Research Abstract |
本研究は形状記憶ゲルと軟性バルーン膜を利用することにより顎欠損患者の複雑かつ広範な口腔内形態を記録した後,バルーンを再度縮小して撤去することにより,鼻腔や上顎洞の大きなアンダーカット部をも安全に印象できる新しい口腔内記録方法を開発することを目的とした.まず,上顎骨欠損患者の口腔内容積の実際の変化を計測することにより,今回必要とされるバルーンの容積の規定を試みた. 1.上顎亜全摘術を施行された患者(アラマニ―II級)における,術前,術後,再建後,減量術後における口腔内容積の変化をスタディモデルの咬合平面,口蓋粘膜,両側上顎結節後縁相当部を通る前頭断面によって囲まれる空間を測定することで評価した.その結果,術前容積は20.07,術後は42.23,再建後は15.86,減量術後の義歯装着時では17.24mm3であった.義歯体積を考慮すると,バルーンは最低50mm3以上の容積を持つ必要があると考えられる. 2.上顎全摘出術を施行された患者(アラマニ―IV級)における,術後における口腔内を通常の方法で作製した顎義歯,作業模型の欠損部の3次元データ(断面積mm2,縦×横mm)を,非接触型3次元スキャナで計測した.顎義歯の断面積(縦×横)は,水平断:1162.24( 57.65×33.76),前頭断:785.00(44.84×36.83),矢状断:1157.27( 56.31×45.43)であった.欠損模型の断面積(縦×横mm)は,最深部の水平断:1668.88(57.65×33.76),最浅部の水平断:1464.25(57.25×41.14)であった. この顎欠損を有する口腔内の3次元データとCTダイコムデータより,3Dプリンターにより顎骨モデルを構築し,患者模型と合わせて,実験モデルを作成した.以上より,非接触型3次元スキャナを用いての実寸とバルーンによる形状記憶値との誤差を分析中である.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
適切なバルーン膜の選定に時間がかかっていること,形状記憶ゲルの封入が難しいことが上げられる.
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Strategy for Future Research Activity |
まず,ポリアミド系樹脂,形状記憶ゲルを用いて2重軟性バルーン膜の試作を完成させる. 次いで,2重軟性バルーン膜への形状記憶システムの構築するために,気体用流量センサーと非接触3次元スキャナを用いて形状記憶の評価を行う予定である.
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
次年度使用額が生じた理由は、適切な形状記憶材料とバルーンの選定に時間がかかり、研究の進行が若干遅れているためである。 計測する顎欠損を有する口腔内の3次元データは、非接触型3次元スキャナで、計測できたので、今後早急に適切な形状記憶材料とバルーンの選定し、翌年度分として申請した助成金と合わせて、バルーン膜内部に注入する空気の送風体積変化を検討するための気体用流量センサーFD-V40(株式会社キーエンス)を購入する。
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Research Products
(1 results)