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2012 Fiscal Year Research-status Report

むせ防止のための呼吸音と呼吸パターンとの関係究明

Research Project

Project/Area Number 24659864
Research InstitutionKagoshima University

Principal Investigator

長岡 英一  鹿児島大学, 医歯(薬)学総合研究科, 客員研究員 (00028812)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 西 恭宏  鹿児島大学, 医歯(薬)学総合研究科, 准教授 (10189251)
加地 彰人  鹿児島大学, 医歯(薬)学総合研究科, 助教 (40550009)
田中 帝臣  鹿児島大学, 医学部・歯学部附属病院, 助教 (40613146)
鎌下 祐次  鹿児島大学, 医学部・歯学部附属病院, 講師 (90224641)
村上 格  鹿児島大学, 医歯(薬)学総合研究科, 助教 (80264448)
丸山 浩美  鹿児島大学, 医歯(薬)学総合研究科, 助教 (50359981)
中村 典史  鹿児島大学, 医歯(薬)学総合研究科, 教授 (60217875)
Project Period (FY) 2012-04-01 – 2014-03-31
Keywords呼吸パターン / 呼吸音 / 頸部聴診 / むせ
Research Abstract

無歯顎者の誤嚥防止の観点からは,嚥下後に吸息が生じない呼吸パターンの発現が望ましく,義歯装着の関係を含めた嚥下時の呼吸パターンを知ることが必要である。さらに,誤嚥の兆候でありまたその危険因子でもある「むせ」の生じやすさと,「呼吸パターン」との関係がどのようであるかについて知ることが誤嚥防止の研究に繋がる。
このため,今年度は呼吸パターンを簡便に判断することができることを目指して,誤嚥のスクリーニング検査としての頸部聴診の呼吸音から,呼吸パターンによる呼吸音の特徴を把握する検討と,誤嚥危険因子である「むせ」と嚥下時呼吸の関係を検討をするために「むせ」を生じやすい被験者がどの程度の存在するかの検討を以下の様に行ってきた。
1.頸部聴診呼吸音を記録するシステム構築。2.アンケート式プロトコル(聖隷式の嚥下質問紙を参考にした摂食嚥下状況に関する17項目に義歯に関する3項目を加えた計20項目)により,「むせ」を生じる歯科受診患者の把握。3.有歯顎者を対象に,①これまでに構築した呼吸パターン判定システムから判定される嚥下時呼吸の吸息と呼息が,頸部聴診によって聴覚的に呼吸音を把握できるかどうかの検討,②頸部聴診に準じたマイクによって録音した呼吸音を呼吸パターン判定システムに取り込んで電気的波形として,呼吸音波形の吸息と呼息の関係を単純に視覚的に判別できるかどうかの検討,③呼吸パターンによる呼吸音波形の時間的特徴の検討を進めてきている。
その結果,聴覚による頸部聴診により呼吸パターンを判別することが難しく,アンケート式プロトコルにより,「むせ」を生じる歯科受診患者が少ないという結果を得ている。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

呼吸音を記録するためのマイクの選定に時間を要したことと,被験者は外来歯科受診者の中でも年齢をより高齢に引き上げる対策が必要になったきたため。

Strategy for Future Research Activity

本研究の延長上における目標は,嚥下時の「むせ」という誤嚥の兆候に対する呼吸機能訓練法の開発を目指すことであるため,呼吸音と呼吸パターンの測定結果をビジュアル化して提示するソフトウエアを作成し,呼吸音からの呼吸パターンの判定を目指す。
現在,呼吸音と呼吸パターンの記録が行える段階にきているため,有歯顎者において,時間的要素の細区分して検討し,喉頭蓋が気管を閉鎖する挙上時、開放する下降時、呼息相と吸息相の前半、後半など呼吸音との関係を分析するパラメータを検討すること,所定の食品嚥下を行い、嚥下時呼吸音・呼吸パターンの変化を評価することを進める。また,高齢の無歯顎被験者を多く募り,平成24年度の有歯顎者の方法に従って,義歯装着時と非装着時の呼吸音・呼吸パターンの比較検討を行っていく。

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

1.旅費:呼吸音と呼吸パターンの関係についての研究成果を学会発表するとともに,嚥下と呼吸に関するする情報収集を3つの学会にて行う。また,英論文作成を行い,英文校正費を使用する。
2.外来患者を被験者とすることから謝礼を行う費用を使用する。
3.計測データの保管と研究分担者間での共有に物品費を使用する。
4.呼吸音と呼吸パターンの測定結果をより見やすくするための視覚装置の購入ならびに結果の視覚的呈示ソフトウエア作成費を使用する。

  • Research Products

    (4 results)

All 2012

All Journal Article (1 results) Presentation (3 results)

  • [Journal Article] 無歯顎者の嚥下における義歯人工歯の役割2012

    • Author(s)
      加地彰人,西 恭宏,田中帝臣,冨宿美紀,鎌下祐次,長岡英一
    • Journal Title

      日歯医師会誌

      Volume: 65 Pages: 133

  • [Presentation] 当院における口腔癌治療に対する摂食嚥下チーム介入の現状2012

    • Author(s)
      松井竜太郎,中村康典、西 恭宏、野村昌弘,緒方裕子、下松孝太、加地彰人、中村典史,杉原一正
    • Organizer
      第17,18回日本摂食・嚥下リハビリテーション学会学術大会
    • Place of Presentation
      札幌
    • Year and Date
      20120831-20120901
  • [Presentation] 歯科医院受診の後期高齢者における摂食・嚥下機能に関する実態調査2012

    • Author(s)
      冨宿美紀,西恭宏,中村康典,松井竜太郎,田中帝臣,加地彰人,下松孝太,平田晃士,杉原一正,中村典史
    • Organizer
      第17,18回日本摂食・嚥下リハビリテーション学会学術大会
    • Place of Presentation
      札幌
    • Year and Date
      2012-08-31
  • [Presentation] 無歯顎者における嚥下時の呼吸パターンと無呼吸に関する検討2012

    • Author(s)
      田中帝臣,西恭宏,加地彰人,冨宿美紀,長岡英一
    • Organizer
      第17,18回日本摂食・嚥下リハビリテーション学会学術大会
    • Place of Presentation
      札幌
    • Year and Date
      2012-08-31

URL: 

Published: 2014-07-24  

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