2013 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
24659864
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
長岡 英一 鹿児島大学, 医歯(薬)学総合研究科, 研究員 (00028812)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西 恭宏 鹿児島大学, 医歯(薬)学総合研究科, 准教授 (10189251)
加地 彰人 鹿児島大学, 医歯(薬)学総合研究科, 助教 (40550009)
田中 帝臣 鹿児島大学, 医学部・歯学部附属病院, 助教 (40613146)
鎌下 祐次 鹿児島大学, 医学部・歯学部附属病院, 講師 (90224641)
村上 格 鹿児島大学, 医学部・歯学部附属病院, 講師 (80264448)
丸山 浩美 鹿児島大学, 医歯(薬)学総合研究科, 助教 (50359981)
中村 典史 鹿児島大学, 医歯(薬)学総合研究科, 教授 (60217875)
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Keywords | 呼吸パターン / 呼吸音 / 頸部聴診 / むせ |
Research Abstract |
嚥下時の呼吸は,嚥下前後の呼吸によってパターン分類できるが,個体差が比較的大きく,また状況によって変化するといわれている。したがって,誤嚥防止の観点からは,嚥下後に吸息が生じない呼吸パターンの発現が望ましく,嚥下時の呼吸パターンを知ることは誤嚥防止の対策に繋がる。このため,「呼吸パターン」を判定し,誤嚥の兆候である「むせ」の生じやすさとの関係がどのようであるかについて,無歯顎者において義歯装着との関係を含めて検索することが本研究の目的である。 昨年度に引き続き,呼吸パターンをディスプレイ上に可視化するシステムを構築し,頸部聴診呼吸音を電気的波形としてスーパーインポウズする試みを行ってきた。また,アンケート式質問用紙を用いて「むせ」を生じやすい被験者を外来受診者から抽出することを行ったが,食事時にたまに「むせ」を生じる被験者は5名抽出することができ,システムによる計測を行った。その結果,呼吸パターンは比較的容易に判定することができる呼吸パターン判定システムを構築できたが,頸部聴診による音量の電気的波形をスーパーインポウズした場合に各呼吸パターンによる音量波形の違いの判別が難しい結果となった。このため,被験者を見直して有歯顎者にまで対象を拡大して,呼吸パターン判定システムに嚥下時呼吸音を重ね合わせて呼吸音を把握できるかどうかの検討を行ってきた。さらに,音量波形のみでは判定データとして十分でないと考えられたため,特徴的な音量波形の被験者の咽頭を内視鏡的に観察しつつ,音質変化を電気的波形として嚥下時の吸息と呼気がどのように異なるかを検討し,呼吸パターンによる呼吸音質波形の時間的特徴の検討を進めてきている。
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Research Products
(8 results)