2012 Fiscal Year Research-status Report
歯乳頭由来幹細胞(SCAP)のニッチの解析による新たな間葉系幹細胞維持機構の解明
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24659875
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
園山 亘 岡山大学, 医歯(薬)学総合研究科, 助教 (40325121)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
窪木 拓男 岡山大学, 医歯(薬)学総合研究科, 教授 (00225195)
大野 充昭 岡山大学, 医歯(薬)学総合研究科, 助教 (60613156)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 幹細胞維性持機構 / ニッチ / SCAP |
Research Abstract |
生体内では多くの器官に組織幹細胞が存在し,組織の恒常性の維持や修復に関与していることが報告されている.これらの組織幹細胞は,それぞれの組織中でニッチ(niche)と呼ばれる特有の微小環境中に存在し,その幹細胞性を維持していることがよく知られている.本研究は,申請者らが発見した歯乳頭由来幹細胞(SCAP)の幹細胞性維持微小環境(ニッチ)をマウスモデルにおいて探索し,組織学的・細胞生物学的に詳細な解析を行うことを目的としている.本年度は,発生や創傷治癒に関与が報告されている様々な因子に関し,in situ hybridizationを行い,発生期の歯胚における発現パターンを解析してきた.その結果,wnt-induced secreted preteen (WISP)-1/CCN4遺伝子が上皮間葉相互作用後の歯胚上皮に高発現している事実を掴んだ.実際,発生メカニズムが類似する毛根においてもその発現を確認した.WISP-1は四肢の発生や創傷治癒過程において高発現することがこれまでに報告されており,WISP-1遺伝子とSCAPのニッチの関与が推測される.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
歯胚の発生期における新規の遺伝子WISP-1の発現パターンを新たに把握しつつある.
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Strategy for Future Research Activity |
今後は,WISP-1遺伝子欠損マウスを用い,WISP-1遺伝子とSCAPのニッチとの関係を分子生物学的,免疫組織学的な検討を開始する.またSCAPの支持細胞の同定を目指す.
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
計画通りに細胞培養関連試薬や実験動物の購入に使用する.
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