2013 Fiscal Year Research-status Report
効率的な歯の移動様式の確立に向けてー最適な矯正力と作用様式についてー
Project/Area Number |
24659915
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Research Institution | Health Sciences University of Hokkaido |
Principal Investigator |
溝口 到 北海道医療大学, 歯学部, 教授 (20200032)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
林 一夫 北海道医療大学, 歯学部, 准教授 (20316269)
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Keywords | 三次元モデル |
Research Abstract |
解析システム全体の誤差評価システム構築として、二次元誤差伝搬の関係式を三次元に拡張し、誤差評価システムに組み込んだ場合の有効性を検討した。統計言語Rおよびベイズ統計学のBUGS for Windowsなどを用い、システムの全行程の総括的な精度検証を最新の統計学的手法を用い、ある程度の精度を持ったシステムの構築を行うことができた。 昨年から引き続き、歯科用コーンビームCTデータからの仮想モデルの構築と精度検証を行った。本年度は最新機種のデータを用いる事が出来、より詳細な検討を加えることができた。高精度のモデル化においては、被ばく線量が問題となり、照射時間を短縮した場合における適切な再構築の手法に関する解析を開始した。 歯の移動解析システムでは、Finite Helical Axis系を用いた新しいアルゴリズムを昨年開発したが、歯の移動量が比較的小さい場合の変換マトリックスの正規化に対するよりアプローチ法に関しても、ある程度の精度で正規化が行えるようになった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究分担者である林准教授の誤差判定システムの構築が順調に進んだため、おおむね順調に進展している。
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Strategy for Future Research Activity |
口蓋インプラントを固定源にした症例を可能な限り追加し、さまざまな矯正治療における力系のデータを採得する。CBCTの撮像に関しては、被ばく線量の評価を行いながら、可能な限り低い被ばく量で高精度のモデルが構築できるような手法を考案する。また、可能であれば非線形有限要素法による歯の移動シミュレーションを用いることにより、より多角的なデータから、歯の移動の法則性、最適な矯正力とメカニクスの検討を行っていく予定である。
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