2014 Fiscal Year Research-status Report
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24659954
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Research Institution | Musashino University |
Principal Investigator |
杵淵 恵美子 武蔵野大学, 看護学部, 教授 (60245389)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉田 安子 神奈川県立保健福祉大学, 保健福祉学部, 准教授 (40285010)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 妊娠中絶 / 中絶ケア教育 |
Outline of Annual Research Achievements |
近年の日本では、妊娠した女性の5~6人に一人は妊娠の継続を希望せず、人工妊娠中絶術を受けている。妊娠中絶件数は年々減少しているものの、平成25年度には1日に約510件あまりが実施されている。 平成26年度においては、妊娠中絶のケア提供者に関する海外論文の抄読、WHO「Safe Abortion 2nd」(2012)による推奨されるケア内容、RCOG(Royal College of Obstetricians and Gynaecologists)の「The Care of Women Requesting Induced Abortion」の内容を検討した。また、欧米で実施されている妊娠中絶の方法、ケア提供者の心理の特徴などについて文献収集し検討した。 文献抄読・文献検討の結果、妊娠中絶のケアに関わる医療職にも「Abortion Stigma」があり、妊娠中絶を希望する女性だけではなく、ケアを提供する人々にも何らかの対応が必要であることが明らかであった。また、欧米で実施されている妊娠初期(妊娠11週頃まで)の中絶方法は、WHOが推奨するMA(Medical Abortion)やVA(Vacuum Aspiration)であり、ケアもその方法に対応していることから、日本で主に実施されているD&C(Dilatation and Curettage)と異なっており、推奨されるケア内容についても方法の違いを踏まえた上で理解する必要があると考えられた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
平成26年度は研究機関を移動したため、本研究の遂行のための環境整備に時間を要した。そのため、調査票調査、計画していた海外調査の日程調整が不調に終わり、実施不可能となった。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度中に海外におけるTOPケアの教育状況視察のため、受け入れ先との日程調整を再度行い実施する。また、日本国内のTOPケアに関する医療職者への教育の現状を調査票調査により把握する。
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Causes of Carryover |
研究機関を移動したため海外調査の日程調整が不調に終わり、海外調査旅費が未使用のままとなった。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
①海外調査のための受け入れ先との日程調整を行い、海外視察を実施する。 ②日本国内の中絶ケアに携わる医療職者を対象とした調査票調査を実施する。
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