2013 Fiscal Year Annual Research Report
更年期女性におけるタクティールケア介入への効果検証
Project/Area Number |
24659972
|
Research Institution | Kanazawa Medical University |
Principal Investigator |
河野 由美子 金沢医科大学, 看護学部, 講師 (90566861)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
久司 一葉 金沢医科大学, 看護学部, 講師 (00550782)
岡山 未来 (木本 未来) 金沢医科大学, 看護学部, 助教 (50515335)
小泉 由美 金沢医科大学, 看護学部, 准教授 (70550763)
|
Keywords | タクティールケア / 更年期女性 / 継続的介入効果 / 効果検証 |
Research Abstract |
1.平成24年度研究概要 タクティールケア介入群21名と対照群12名における生理的・生化学的・心理的指標の変化を測定した。その結果、介入群で唾液中コルチゾール値が有意に低下した(p=.026)。分泌型IgAについては有意差はなかった。心身の主観的変化(VAS)では「心地良かった」「リラックスした」「温かくなった」「痛みが和らいだ」「やる気が湧いた」「腸の動きがよくなった」「唾液が増えた」の7項目が介入群で有意に得点が高かった。以上のことから、タクティールケアのリラックス効果検証ができた。 2.平成25年度研究概要 平成24年度にタクティールケアを受けた参加者の中から同意を得て、6か月間継続してタクティールケアの介入を行った。3か月後、6カ月後の生理的・生化学的・心理的指標を測定した。対象者は16名、平均年齢46.9歳であった。全員が既婚者であり、仕事ありは14名、子どもありは14名であった。生理的指標では、脈拍数が介入前65回/分(54-81)と比較して3カ月後69.5回/分(58-92)(p=.013)、6カ月後69.5回/分(61-85)(p=.017)、ともに有意に増加していた。その他の生理的指標の有意差はなかった。唾液分泌型IgAは介入前と比較して、3カ月後(p=.013)有意に増加した。主観的変化について、主観的更年期症状では「くよくよしたり、憂鬱になる」の得点が有意に低下し(p=.032)、タクティール後の心身の主観的変化では「温かくなった」以外の項目すべて有意に得点が高かった。継続効果の項目について「夜よく眠れた」(p=.003)「温かさが持続した」(p=.004)「便通がよくなった」(p=.005)の3項目が有意に得点が高かった。 以上のことから、タクティールケアの継続的介入により積極性が高まり、慢性的ストレスが軽減された可能性が示唆された。
|