2014 Fiscal Year Annual Research Report
分子標的薬治療を受ける進行非小細胞肺がん患者のスキンライフケアプラットホーム開発
Project/Area Number |
24659980
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Research Institution | Asahikawa Medical College |
Principal Investigator |
石川 洋子 旭川医科大学, 医学部, その他 (30550660)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
濱田 珠美 旭川医科大学, 医学部, 教授 (00374273)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 進行非小細胞肺がん / 分子標的薬治療 / 皮膚障害 / スキンライフケア |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、分子標的薬治療を受ける進行非小細胞肺がん(以下、進行NSCLC)を持つ人の【NSCLCスキンライフサポートプラットホーム】の構築を目指すことにある。 平成26年度は、分子標的薬治療を受ける進行NSCLCを持つ人の皮膚障害への対処・管理に関する論点を集積するために、がん看護研究者とがん看護専門看護師によるシステマティックレビューを行い、分子標的薬治療を受ける進行NSCLCを持つ人の皮膚障害の発現の特徴、治療戦略、予防・管理などについて整理し、前年度までの研究成果である分子標的薬治療を受ける進行NSCLCを持つ人の皮膚障害の経験に基づき、臨床上のアセスメントに焦点化した。その結果、<分子標的薬の種類・投与期間><スキンケアへの関心・意欲><皮膚障害の状態・程度><ライフパターン>のアセスメントの視点が見出された。 スキンライフが脅かされたNSCLCを持つ人は、さまざまな皮膚障害の出現に対し、何とか症状を凌ぎながら<自分なりのスキンケアの獲得>に至ってはいたが、<わからない対処方法><繰り返す症状><症状の深刻化>という悪循環を経験していた。スキンライフが脅かされたNSCLCを持つ人の皮膚障害に伴う症状の深刻化・QOLの低下を招かないために、分子標的薬治療の開始時から医師・看護師が患者と共にスキンケアに取り組む要請に対応する、【NSCLCスキンライフサポートプラットホーム】発信のスキンケアエビデンスに基づく看護実践の重要性が明らかになった。
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