2013 Fiscal Year Research-status Report
生体肝臓移植を受けたレシピエントの退院後の自己管理支援プログラムソフトの開発
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24659987
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
赤澤 千春 京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (70324689)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
寺口 佐與子 天理医療大学, その他部局等, 講師 (30434674)
西薗 貞子 大阪医科大学, 看護学部, 講師 (50458014)
山本 昌恵 園田学園女子大学, 健康科学部, 助教 (70611599)
荒川 千登世 滋賀県立大学, 公私立大学の部局等, 准教授 (10212614)
添田 英津子 慶應義塾大学, 看護学部, 講師 (70310414)
上本 伸二 京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (40252449)
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Keywords | 移植看護 / 生体肝臓移植 / 自己管理 / 支援プログラム |
Research Abstract |
目的:生体肝移植患者の自己管理行動(服薬、感染予防、食事、嗜好、睡眠、ストレスなど)に関する詳細項目を明らかにし、自己管理支援プログラムを作成する。 方法:生体肝移植を受けた受けた患者20名に退院後の自己管理に関するインタビュー調査を行った。自己管理行動の項目は「服薬」「感染予防」「食事」「活動・仕事」「嗜好」「睡眠」について聞き取り調査を行った。また、「サポート体制」「通院」に関してもインタビューを行った。 結果:退院後5年以上が10名、5年未満が10名であった。服薬に関しては副作用のことや他の薬との併用について戸惑っていた。感染予防では手洗いの必要性はよく感じていたが、うがいやマスク着用は減っていた。活動・仕事は意識して活動しているか、就職をすることで活動範囲が広がっていた。嗜好では退院年数が経つほどに飲酒などが始まり、就職などの活動範囲が広がるときにも飲酒が始まる傾向にあった。睡眠については疲労感を感じたら休むようにしているが、家族背景によっては休みたくても休めない状態であった。若年時に移植を受けた患者は家族からのサポート体制を受けていることが多いが、就職などにより、いやと別居することにより、その支援が途切れ、その結果、自己管理が十分にできていない状態であった。 結論:インタビューにより自己管理行動の詳細な部分での支援が必要であることが分かった。次年度はこれをもとにソフトの修正を行う必要がある。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
今年までに自己管理行動(服薬、感染予防、食事、運動・仕事、嗜好、睡眠、ストレス)に関する詳細分析は終了し、それぞれの項目ごとに入力できるソフトを作成し、そこに外来受診時の情報、支援内容を入力する。
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Strategy for Future Research Activity |
作成された自己管理行動ソフトを用いて、外来受診の生体肝移植術後の患者に、自己管理行動に関する一覧表を用いて、アドバイスを行い、それの内容をもとに、患者の行動に変化がみられるかを注視していく。外来に来るたびに、これまでの経過と、今後の自己管理における注意点をこのソフトを持ちて指導していく予定である。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
自己管理支援ソフトの基本ソフトの開発がずれ込んだために支払いが次年度に繰り越されることになった。またソフト開発費は当初物品費に計上していたがその他の扱いになる ソフト開発後の修正費として今年の残額は使用する予定である。
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Research Products
(6 results)