2012 Fiscal Year Research-status Report
胎児異常を診断された女性に対する妊娠期から育児期への助産学的アプローチの検討
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24659996
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Research Category |
Grant-in-Aid for Challenging Exploratory Research
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
荒木 奈緒 北海道大学, 保健科学研究院, 講師 (10464504)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
林 卓宏 札幌医科大学, 医学部, 講師 (70274917)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 出生前診断 / 胎児異常 / 妊婦 |
Research Abstract |
平成24年4月~6月:出生前診断および、胎児異常を診断された女性に心理、質的方法論の妥当性について調査・文献検討を実施した。 平成24年7月~9月:研究者の所属機関および調査機関での自主臨床倫理審査委員会へ提出・審査のために研究実施計画書を作成し、10月から3機関での倫理審査を受けた。また、出生前診断を受ける女性の心理に関する調査結果を国際学会にて発表し、本テーマの研究領域の研究進捗状況について情報収集を行った。 平成24年11月~3月:倫理審査委員会での口頭試問後、承認された機関から関係部門の責任者へ研究実施の説明を行った。現在は、研究対象者(協力施設において胎児異常を診断された妊娠22週以降の女性)リクルート・登録を進めている。現在、出産後に重度障がい合併が予測されるケース1例が登録されている。登録された対象者に対しては、研究協力に関する説明を口頭と書面で行い同意が得られ、初回の面談を実施している。妊娠期面接であるため、面接時点での生活・心理・人間関係について自由に話していただき、現在必要としている支援について語っていただいた。面接内容は対象者の同意のもと録音し、トランスクリプトに起こしてデータとした。トランスクリプトは現象学を基盤とした質的帰納的分析の手法をとり、女性にとって胎児異常を診断され妊娠を継続するという経験が、生活・人間関係・心理的面におきてどのような出来事を惹起させるのかについて分析を行っている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
各機関における倫理審査委員会での審議に時間を要し、対象症例のルクルートと登録が若干遅れ気味である。しかし、研究全体の工程から見ると大きな遅れとはならない。
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Strategy for Future Research Activity |
対象症例のリクルートと登録が遅れたため、調査母数の減少の恐れがある。そこで、平成25年度前半の登録状態が予定数の半数を切った場合には、協力施設を1か所増やしていく予定である。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
平成25年4月~10月:対象症例のリクルートと登録を進め、随時、妊娠期1回目のインタビュー調査を開始する。登録数目標は6名。また、遺伝看護や国際看護における本テーマの領域研究の進捗状況を学会に参加し情報収集を行う。 平成25年11月~3月:対象症例のリクルートと登録を進め、随時、妊娠期1回目のインタビュー調査を開始する。合わせて妊娠期2回目インタビュー調査、および産後インタビューを継続して実施していく。妊娠期のデータ分析が終了次第、研究成果として学会発表を予定している。
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Research Products
(1 results)