2013 Fiscal Year Research-status Report
胎児異常を診断された女性に対する妊娠期から育児期への助産学的アプローチの検討
Project/Area Number |
24659996
|
Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
荒木 奈緒 北海道大学, 大学院保健科学研究院, 講師 (10464504)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
林 卓宏 札幌医科大学, 医学部, 講師 (70274917)
|
Keywords | 胎児異常 / 出生前診断 / 妊婦 / 妊娠継続 |
Research Abstract |
平成25年4月~平成26年3月:平成24年12月に協力施設での倫理審査委員会の承認後、研究対象者(研究協力施設において胎児異常を診断された妊娠22週以降の女性)に対してリクルート・登録を現在も実施している。 登録された対象者に対して、研究協力に関する説明を口頭と書面にて行い、同意が得られた方から調査を開始している。現在妊娠期の対象者2名、出産直後2名、産後一か月2名、産後5か月2名である。妊娠期面接においては、生活・心理・人間関係について自由に話していただき、現在必要としている支援について語っていただいた。特に妊娠末期は、気持ちの変化、人間関係の変化、支援の必要性の変化についてお話いただいた。産褥期は、周産期においておこった出来事、気持ちや体の変化、家族の状況について話していただき、妊娠期を振り返っていただき、過去・現在において必要な支援について語っていただいた。 面接内容は対象者の同意のもと録音し、トランスクリプトに起こしてデータとした。トランスクリプトは現象学を基盤とした質的帰納的分析の手法をとり、女性にとって胎児異常を診断され妊娠を継続する経験が、生活・人間関係・心理面においてどのような出来事を惹起させるのかを分析している。 妊娠期の分析結果は10月の遺伝看護学会への発表に向けて準備を進めている。現在の対象者は生後の予後が中程度、重症の方が中心であるため、今後は生後予後の軽度とされる対象者を追加登録していく予定である。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
協力施設における対象症例の発生がすくなく、調査母数の減少の恐れがある。
|
Strategy for Future Research Activity |
協力施設を1施設増やす予定である。
|
Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
平成24年度の調査対象者のリクルートの遅れから、平成24年度の繰越金を平成25年度に使用したため、平成25年度支出予定金額よりも実支出が額面として上回ることとなった。 平成24年度、平成25年度を合わせた支出予定金額としては予算内であるため、平成26年度支出への影響はない。
|