2015 Fiscal Year Annual Research Report
重症心身障害児(者)に対するリフレクソロジーの効果に関する研究
Project/Area Number |
24660010
|
Research Institution | University of Shizuoka |
Principal Investigator |
中垣 紀子 静岡県立大学, 看護学部, その他 (10300055)
|
Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2016-03-31
|
Keywords | リフレクソロジー / 重症心身障がい児(者) |
Outline of Annual Research Achievements |
Ⅰ.重症心身障がい児(者)におけるリフレクソロジーの効果について、研究協力者である若石リフレクソロジストの西野厚子氏が、研究成果を2015日本若石健康研究会において発表した(2015.11.28 記念誌255-259)。研究目的:普段足への刺激を受ける機会が少ない重症児(者)を対象に、リフレクソロジーを施行することにより、身体面・精神面にもたらす効果について明らかにすることを目的にした。研究対象:継続的にリフレクソロジーを受けている重症心身障がい児(者)6名とその保護者。また、6名以外の協力が得られた保護者。研究方法:①施術前後に心拍数、SpO2、皮膚血流量、皮膚温、足関節の可動域の測定、顔色、表情、筋緊張等の変化の観察②保護者へのアンケート。結果:①リフレクソロジーの効果は施行5分後にあらわれやすく、重症児(者)の身体面や精神面に効果をもたらすことが明らかになった。②多くの保護者が抹消冷感や排泄の改善、足関節の緩和などの効果を感じており、自宅でもリフレクソロジーを行っていた。③重症児(者)の安楽を促す援助の一つとして、看護職は他職種や家族と協働しながらリフレクソロジーを行っていくことが大切であると考える。 Ⅱ.冊子の作成:家族やスタッフが行う日常ケアに役立てるように「重症心身障がい児(者)へのリフレクソロジー」の小冊子(A5版、15ページ)を作成し、配布することとした。主な内容は、①リフレクソロジーとは②心身障がい児(者)に対する実施③具体的手順と注意事項④具体的手順(手の使い方)⑤施術後の注意事項等である。 Ⅲ.冊子を活用しての効果に関する調査:今後、冊子を活用して行ったリフレクソロジーについて、重症心身障がい児(者)への効果があったか、冊子がどのように役立ったかを明らかにする予定である。
|