2014 Fiscal Year Research-status Report
帝王切開後の子宮復古現象―アセスメントツールの作成―
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24660012
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Research Institution | Hiroshima Cosmopolitan University |
Principal Investigator |
下見 千恵 広島都市学園大学, 健康科学部, 教授 (80300424)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 子宮復古 / 帝王切開 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は,これまで明確ではなかった帝王切開後の子宮復古について明らかにし,帝王切開後の子宮復古現象の基準化を目指している。帝王切開後の子宮復古について検討するために,子宮底長のほか,悪露の状態や影響因子についてデータ収集を重ねた。 これまでの分析結果では,経腟分娩と比較した場合,1)帝王切開分娩では有意に子宮底長が大きいこと,2)帝王切開事例の子宮復古の変化は特徴が異なることを明らかにした(ICN 25th Quadrennial Congress発表)。また,子宮復古に影響する要因と考えられる子宮の過伸展について検証した結果,単胎に比し多胎の事例では有意に子宮底長は大きく,その後の復古経過も緩やかな変化であることを確認した(ICM 30th Triennial Congress発表)。さらに,悪露の色調については,研究協力者である助産師とともに血液の色調変化について色彩スケールを用いて協議し,赤色-赤褐色-褐色と3色選択し,褥婦に日々の変化について記録してもらった。その結果,経腟分娩事例では産褥3日目から変化した(p<.05)のに対し,帝王切開事例では産褥6日目(p<.01)からであった。悪露の色調変化においても帝王切開では遅れる傾向があった。 本研究では,帝王切開後の子宮復古を客観的に評価するためのアセスメントツールの開発を目指している。対照としての経腟分娩事例の子宮底長と比較することで異なる点を見出し,その変化の特徴を図式化する予定である。また,影響因子なども含め,子宮復古現象として多角的に解析を進める。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
データ収集データ分析を進めているが,図式化を行うためのイラスト等の依頼が年度内に完結せず,研究期間の延長申請を行った。
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Strategy for Future Research Activity |
帝王切開事例は増加傾向であるものの合計特殊出生率は横ばいであり,研究対象者の確保は容易ではないが,被験者数を積み上げていく。研究計画に掲げた対象者の目標数への到達を目指す。 また,研究結果の発表に向けてデータ分析を進める。論文には復古現象をイラストで示すことを検討している。研究期間を延長したことにより生じた研究費残額を,研究論文投稿のための翻訳費およびイラスト作成等に使用予定である。
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Causes of Carryover |
データ収集データ分析を進めているが,図式化を行うためのイラスト等の依頼が年度内に完結せず,研究期間の延長申請を行った。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
研究期間を延長したことにより生じた研究費残額を,研究論文投稿のための翻訳費およびイラスト作成等に使用予定である。
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Research Products
(1 results)