2012 Fiscal Year Research-status Report
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24660024
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Research Category |
Grant-in-Aid for Challenging Exploratory Research
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Research Institution | The Japanese Red Cross Toyota College of Nursing |
Principal Investigator |
大西 文子 日本赤十字豊田看護大学, 看護学部, 教授 (00121434)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
増尾 美帆 日本赤十字豊田看護大学, 看護学部, 助手 (30626198)
神道 那実 日本赤十字豊田看護大学, 看護学部, 助教 (90434638)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 子どものイメージ |
Research Abstract |
研究目的は、「看護学生がもつ子どものイメージおよびイメージへの影響因子、小児看護学の教育科目の開講に合わせて看護学生の子どもの表情(Cue)を読みとる力を経時的に調査し、各科目と学生の子どもを理解する能力との関連性を具体的に検討する。その際に、各科目の構築・学習および指導内容・展開方法を詳細に検討することにより、看護学生の子どもを理解する能力を養うための具体的かつ新たな小児看護学教授方法を開拓する。」ことにある。研究実施計画は、「1.調査対象は日本赤十字豊田看護大学看護学部学生で1年生が4年生になるまで、2.調査内容:①子どもの理解に影響する因子の自記式質問紙、②子どものイメージ調査、③子どもの表情を読み取る能力の把握(Baby Cues調査)、3.データの収集方法(1)1年次(小児看護学受講前)に調査①~③、2年次(小児看護学概論・保健受講後)、3年次(小児看護学I:健康障害と看護、小児看護学II:小児看護技術・看護過程演習受講後)、4年次(小児看護学実習受講後)に、調査②③を行う。」である。 「研究実施計画」に沿って、対象者自身の養育状況、過去及び現在の子どもとの接触体験、きょうだいの有無、友人との関係等に関する先行研究を参考に自記式質問紙を作成した。調査・分析に必要な物品等の準備は終了している。 また、学生の子どもの理解状況を把握する測定用具として、子どものイメージの先行研究に活用されてきたC.E.OsgoodによるSD法等以外に、子どもの表情を読み取る能力の把握のために、NCASTによるBaby Cues調査を用いる。しかし、学生への「Baby Cues」を用いた対児感情の研究報告もなく、本調査結果を分析するためにはNCAST研修会必要であると考え、その研修会に1名の研究者が参加した。その内容について、他の2名の研究者はプレゼンを受け、NCASTの理解に努めた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究目的は、「看護学生がもつ子どものイメージおよびイメージへの影響因子、小児看護学の教育科目の開講に合わせて看護学生の子どもの表情(Cue)を読みとる力を経時的に調査し、各科目と学生の子どもを理解する能力との関連性を具体的に検討する。その際に、各科目の構築・学習および指導内容・展開方法を詳細に検討することにより、看護学生の子どもを理解する能力を養うための具体的かつ新たな小児看護学教授方法を開拓する。」ことにある。 研究実施計画は、「1.調査対象は日本赤十字豊田看護大学看護学部学生で1年生が4年生になるまで、2.調査内容:①子どもの理解に影響する因子の自記式質問紙、②子どものイメージ調査、③子どもの表情を読み取る能力の把握(Baby Cues調査)、3.データの収集方法(1)1年次(小児看護学受講前)に調査①~③、2年次(小児看護学概論・保健受講後)、3年次(小児看護学I:健康障害と看護、小児看護学II:小児看護技術・看護過程演習受講後)、4年次(小児看護学実習受講後)に、調査②③を行う。」とした。「研究実施計画」に準じて倫理審査を申請したところ、研究者が当該授業科目の評価者であり対象者への圧力がかかる可能性があること等の理由によって、倫理審査申請を行ったが承認が得られず、平成24年度末に予定していた調査ができなかった。なお、実際の調査のための調査用紙の作成・印刷や物品等の購入および分析のために必要な「NCASTで示されている児のコミュニケーションCue」の研修会参加等、データ分析ができる準備は終了している。 24年度末、上記の承認が得られなかった理由に関して熟慮し方法を改善することによって、倫理審査委員会の承認が得られた。調査時期の初回について、2年次の小児看護学概論・保健の授業開始前に変更する予定であり、この変更によって、調査の全過程の調査が可能となった。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度に行う予定であった1年次の調査①(小児看護学概論・保健の授業開始前)は、2年次(小児看護学概論・保健受講前)に行う。以降は、予定通り、2年次(小児看護学概論・保健受講後)、3年次(小児看護学I:健康障害と看護、小児看護学II:小児看護技術・看護過程演習受講後)、4年次(小児看護学実習受講後)に、調査②③を行う。 これらの調査は、研究者が当該授業科目の評価者であり対象者への圧力がかかる可能性があることを避けるために、研究代表者が学生全員に研究参加の依頼と調査日時の告知後、4回の調査すべて、研究者とは無関係な他者に依頼し実施する。 調査の手順は、調査日に研究依頼文書を配布と内容説明を行い、協力可能な学生には調査書類一式を配布し、調査表の提出日・回収箱の設置場所に関する説明を行う。 調査によって得られたデータの入力作業は作業容量によっては専門業者に依頼することも予定している。データの分析については、看護学生の背景や小児看護学との関係において、調査段階別および継時的に分析し、その都度変化と関係性を検討する。その結果状況を報告するために、小児保健協会学術集会や日本小児看護学会および日本看護教育学会等の関連学会に参加報告する。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
変更して1年次(小児看護学概論・保健受講前)の調査は2年次(小児看護学概論・保健受講前)に調査①、2年次(小児看護学概論・保健受講後)に調査②③を行う。これらの調査は、研究者が当該授業科目の評価者であり対象者への圧力がかかる可能性があることを避けるために、研究代表者が学生全員に研究参加の依頼と調査日時を告知後、4回の調査はすべて研究者とは無関係な他者に依頼し実施する。調査は小児病棟に勤務する卒業生に依頼するため、参考書となる粗品等を謝礼とし、直接経費より支出する。 調査に必要な印刷のための紙やインクおよびデータ入力のためのUSBメモリー等物品、 データ分析に必要な参考書の購入も直接経費より支出する。 調査によって得られたデータの入力・分析作業は作業容量によっては直接経費を使用し、専門業者に依頼することも予定している。 次年度得られたデータの分析結果状況を報告するために、小児保健協会学術集会や日本小児看護学会および日本看護教育学会等の関連学会に参加し報告するが、その際の参加費、旅費は直接経費より支出する。
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