2015 Fiscal Year Annual Research Report
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24660024
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Research Institution | The Japanese Red Cross Toyota College of Nursing |
Principal Investigator |
大西 文子 日本赤十字豊田看護大学, 看護学部, 教授 (00121434)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
増尾 美帆 関西福祉大学, 看護学部, 助教 (30626198) [Withdrawn]
神道 那実 日本赤十字豊田看護大学, 看護学部, 助教 (90434638)
山田 恵子 日本赤十字豊田看護大学, 看護学部, 講師 (90571323)
野口 賀乃子 日本赤十字豊田看護大学, 看護学部, 助手 (20743420)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 子ども / 子どものイメージ / 子どもの理解 / 教授方法 / 小児看護学 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究目的:小児看護学の教育科目開講に伴い,看護学生がもつ子どものイメージ及びイメージへの影響因子,看護学生の子どもの表情(Cue)を読みとる力について経時的な現状を明らかにし,各科目と学生の子どもを理解する能力との関連性を検討する.研究対象:東海地方に在する大学看護学部2年生120名(A群),翌年の入学生120名(B群)小児看護学を初めて学習する者のうち,125名(回収率:A群49名<40.8%>,B群76名<63.6%>)であった.期間:平成25年4月~平成28年3月.方法:2年次の小児看護学授業の受講前,小児看護学概論・保健受講後,小児看護学Ⅰ・Ⅱ受講後,小児看護学実習受講後とし,自由回答欄を含む選択回答肢から成る自記式質問紙を用いた.調査項目:対象者自身の養育状況等31項目,子どものイメージ37項目(SD法),子どもの表情を読み取る能力(NCAST)11項目とした.分析:質問項目毎の基本統計量.日本赤十字豊田看護大学研究倫理審査委員会の承認を得た.結果:A群の初回49名,2回目28名,3回目28名,4回目15名であった.B群は76名,2回目12名,3回目18名であった.A群では,乳幼児に対して好きと回答した者は38名(77.6%)であり,乳幼児のイメージは平均が4点より高く子どもの外見的特徴や活動を示すものが多く,乳幼児の表情の読み取りの経時的変化は,写真10は4回とも90%以上の学生が正解した.継続的に協力が得られた11名を分析すると,乳幼児のイメージやサインの読み取りに関する学生の能力(正解者)は,A群全体の傾向と同様であった.考察:科目履修に伴い,子どもの理解を深めるためのイメージや表情の読み取りは,実習後で履修前より必ずしも高くなるとは限らないと考えられた.今後,学生の特徴をどのように捉えるのか,その上で科目の学習内容および教授方法を確立することが重要である.
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Research Products
(2 results)