2013 Fiscal Year Annual Research Report
訪問看護サービスの提供実績にもとづく新たな質評価指標の開発:IT活用による挑戦
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24660032
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
緒方 泰子 東京医科歯科大学, 大学院保健衛生学研究科, 教授 (60361416)
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Keywords | 訪問看護 / 質評価 / ICT / システム / ベンチマーク |
Research Abstract |
本研究では、訪問看護ステーション(ステーション)のサービス提供体制や月毎の提供実績等、日ごろ記録しているデータについて、1.ITを活用して蓄積するシステム(システム)をつくり、2.新たな質評価指標を開発することを目的とした。平成25年度は、質評価指標の算出に必要な項目を含む、ITを活用した訪問看護提供実績データを蓄積するシステムを開発した(以下(1)~(3))。 (1)協力機関の確保:平成24年度に行った都道府県単位のステーション連絡協議会(協議会)への調査結果や、自記式質問紙によって訪問看護提供実績データを毎年調査している実態から、A協議会の協力を得た。 (2)項目の選定と導入の段取り:システム開発に向けて、蓄積するデータの種類と方法、質指標として用いる項目等について、文献検討を行うとともに、協議会役員、連携研究者、研究代表者で協議を繰り返し、質指標候補を含めた項目を選定し、システム導入の段取りや管理体制等を決定した。 (3)システム開発業者の選定とシステム開発:平成24年度に収集した情報にもとづき、複数のシステム開発業者と協議を重ね、最終的には、予算制約のもとで(2)で得られた状況を反映してシステムを開発できるB社に依頼した。システム開発段階では、B社担当者、A協議会役員、研究者で協議を繰り返し、協議会Aでの運用以外に他都道府県での活用可能性も高めておいた。システムでは、各事業所で入力したデータを協議会A内のサーバーに保存し、事業所ごとに集計結果を参照できる。 本研究では、協議会Aの協力を得て、ITを活用したシステムを開発し、ケアの質評価のアプローチ法[構造][過程][結果]の各側面について質評価指標の算出が可能になった。今後、A協議会の協力を得て、開発されたシステムを活用し、ケアの質改善やステーションの管理運営への応用等、本システムの影響を検証していく予定である。
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Research Products
(2 results)