2012 Fiscal Year Research-status Report
エビデンスに基づいた汎用型次世代健康づくりのデザイン設計とシステムイノベーション
Project/Area Number |
24660037
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Research Category |
Grant-in-Aid for Challenging Exploratory Research
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
桂 敏樹 京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (00194796)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
春木 香苗(臼井香苗) 京都府立医科大学, 医学部, 講師 (50432315)
星野 明子 京都府立医科大学, 医学部, 教授 (70282209)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | エビデンス / 次世代健康づくり / デザイン設計 / システムイノベーション |
Research Abstract |
地域診断の結果から明らかになった健康課題の解決を目指して立案された健康増進計画に沿って住民の健康づくりのための様々な活動が企画され展開されている地域において健康増進計画の対象となる住民を募り、以下のことを実施する。高齢者においては日々の活動量の低下が閉じこもりや転倒等に関連することから生活不活発病の予防や増悪の抑制のために、各種事業の展開が住民の活動量増加に繋がり、健康増進が促進されているかを実証的に明らかにする。協力に承諾が得られた住民の日々の活動量を、ICT機器を用いて活動量の実態やその日内変化等を測定し、日常の生活活動動作(家事、買い物等)の活動量の実態やその日内活動量を分析することから、健康高齢者の活動強度の分布や推移、あるいは活動強度の低い活動の持続効果等について検証する。 今回はまずA市において健康増進計画に基づいた事業の参加者である高齢者を対象に日常の運動量を1日24時間1週間継続して測定し、高齢者の日常活動量の実態(活動量の程度、変動、屋内外の活動量等)を集積・分析し、活動量の特性と健康増進活動との関連を明らかにする準備を整えた。事業参加者から希望者を募り、測定機器を貸与し1日24時間1週間継続して測定を終える予定である。今後測定の季節・時期を変えることができれば、高齢者の活動量や活動強度の季節間変動や強度分布等を検証することができ、酷暑時や厳寒時における活動量の減退を明らかにすることができる。これらの資料は生活不活発病の予防に関する健康増進計画関連の事業評価のための基礎資料となる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
初年度の予定は、必要な備品物品を購入し、同時に実施に向けて準備を行うことを計画していた。我々は、これまでに必要な備品を購入し、研究計画について関係機関、関係者との打ち合わせを行い、実施に向けて調整等は概ね終了した。今後、実施予定の各種事業の実施時期を調整して、研究を進める。
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Strategy for Future Research Activity |
購入した機器を調査対象者に貸与し、質問紙による調査と一定期間の活動量のデータ等を収集する。データの収集には1年以上を要する予定である。その間に収集したデータを確認したうえで、データの入力やクリーニングは入力の精度を高めるために一人を雇用し入力作業等に専従することとし、分析用データファイルを作成、完成する予定である。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
収集したデータを入力し、データのクリーニングを行いデータファイルを完成する。データを分析し結果をまとめ、国内外の学会等で報告する。またできれば学会誌に論文として投稿する。得られた研究成果は研究に協力した住民や地域に報告し、地域の健康づくりに活用できるように提供する。
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