2013 Fiscal Year Research-status Report
エビデンスに基づいた汎用型次世代健康づくりのデザイン設計とシステムイノベーション
Project/Area Number |
24660037
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
桂 敏樹 京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (00194796)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
春木 香苗 (臼井 香苗) 京都府立医科大学, 医学部, 講師 (50432315)
星野 明子 京都府立医科大学, 医学部, 教授 (70282209)
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Keywords | 健康づくり / 地域住民 / 身体活動 / 施策化 |
Research Abstract |
我々が参画し、住民参加型健康増進計画が策定・実施されている中山間地において、住民、とりわけ地域高齢者の活動量減退(増減)と社会参加、社会交流等関連要因との関係を横断的に検証し、政策面から計画の見直し、活動評価、住民参加型計画の有効性について検証する方法を検討している。この結果を勘案して、我々が関与している多様な地域(中山間地、地方都市、大都市中心部・郊外)の住民を対象に活動量衰退要因を検証し、中長期的に地域特性を踏まえた次世代健康づくりデザインの設計を行うことを目指している。 平成25年度は、地方都市在住の地域高齢者を対象に、日々の活動量を階段昇降を含めた三次元空間で測定可能な日常行動記録計によるデータから、歩数、運動強度(強い運動、普通の運動、軽い運動)累積時間、活動時間、運動エネルギー、エクササイズ、移動距離等を計測し、高齢者の身体活動量が日々どの程度あり(活動強度が中等度等、活動レベル別)、身体活動量の分布及び特徴を分析する。また、同時に基本属性、生活習慣、主観的健康感、身体能力等も測定し、身体活動量の低下を促進する要因等を検証する。 この結果等をもとに従来地域では把握が困難であった活動量がどのように変動し衰退するのか、その過程を検証できることから、客観的に測定した身体活動量が衰退する高齢者を早期に発見する方策を検討するとともに、心身の健康の向上について地域ぐるみの対策を政策的に検討し、施策化に反映したい。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
地域住民の協力を得ながら徐々に、確実にデータ収集が進み、また健康増進計画に沿った、各種の保健事業や新たな取り組みも進んでいる。また、将来の中間評価や最終評価を視野に入れながら、地域の特徴を踏まえた次世代健康づくりデザインの方向性を検討しているので。
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Strategy for Future Research Activity |
データの分析結果をもとに、次世代健康づくりデザインの方向性を提示し、我が国の地方市町村が地域の個別性(過疎化・高齢化)への対応を指向した独自の健康づくり施策を考案し、住民の健康寿命延伸を図ることができるような施策化につなげたい。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
計画では、平成25年度に国際学会に参加し、成果を発表する予定であった。しかしながらPIN Conference 2014が、平成26年度に開催される予定になった。従って、学会への登録料、参加費、旅費等を平成26年度に繰り越したため。 平成26年度中に、国際学会への参加に必要な、登録料、参加費、旅費等として使用する予定である。
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Research Products
(9 results)