2014 Fiscal Year Annual Research Report
エビデンスに基づいた汎用型次世代健康づくりのデザイン設計とシステムイノベーション
Project/Area Number |
24660037
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
桂 敏樹 京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (00194796)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
春木 香苗(臼井香苗) 京都府立医科大学, 医学部, 講師 (50432315)
星野 明子 京都府立医科大学, 医学部, 教授 (70282209)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 健康づくり / 地域住民 / 身体活動 / 施策化 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、都市在住の高齢者等を対象に様々な健康づくり活動を企画し、住民参加型健康づくり施策の有効性を検証した。まず、住民参加型健康づくりにおける住民の参画過程等を記述的に検証した。その結果、新たな健康づくり戦略の立ち上げには、明確な理念の元に具体的な戦略を考案しリーダーシップがあるプロジェクトマネージャーが率先して役割を担うことが必要である。また、立ち上げのプロセスは、①準備期、②合意形成期、③イベント実施期、④活動継続期の過程を踏むことが、汎用型健康づくりの基盤となる。 我々は多機関と住民組織の連携を強化し、様々な活動を再編し効率の良い取り組みに発展させている。全ての組織が計画立案から参画し対等な立場で企画を協議し実施の責任を担う。参画組織が共有できる目的は、地域のつながりを再生し地域力を強化することにある。健康づくりを通して、住民と多機関のネットワークを再生し系統的な予防的健康支援システムづくりを行っている。我々は、今後、ソーシャルキャピタルの醸成を促すことによって、学区単位の健康づくりのシステムを創生する。 プロジェクト等の実績は、参加者数からみると第1回目からほぼ横ばいであり、男女比率も各回共に女性が6~7割を占めた。参加者の年齢構成は、成人では52歳から87歳で、70歳代の高齢者が多かったが、第4回から小中学校のPTAに加わってもらったことから、子どもの参加があった。身体機能、身体機能等は、年齢に偏りがあることもあり、体力測定等結果にばらつきがあった。特に開眼片足立ちは、下肢の故障の有無等などから、個人差が大きかった。年齢と各測定項目とは全ての項目において負の相関を示し、年齢が上がるほど測定値は低かった。
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Research Products
(6 results)