2012 Fiscal Year Research-status Report
入力支援に看護実践用語標準マスターを用いた訪問看護支援システムの構築
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24660039
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Research Category |
Grant-in-Aid for Challenging Exploratory Research
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Research Institution | University of the Ryukyus |
Principal Investigator |
江口 幸典 琉球大学, 医学部, 准教授 (50160354)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 訪問看護 / 入力支援 / 看護実践用語標準マスター |
Research Abstract |
本研究は訪問看護領域での看護実践用語標準マスターを用いて入力支援システムを構築することが目的である。その内本年度における到達目標は、入力支援システムを活用出来る訪問看護支援システムを構築することである。本年度の当初において複数の訪問看護ステーションでの聞き取りの結果、システム化するには業務のばらつきが多いことが判明した。最初から全てのステーションの要望を聞き入れ構築するには、システムが肥大化してしまい実用的なシステム構築が出来ない可能性が考えられる。その為、新たに平成25年度に開設するステーションに的を絞り、まずは基本的なシステムを構築する事とした。 本年度中の到達目標である入力支援システムに看護実践用語標準マスターを使用した訪問看護入力システムの試作版は予定通りサーバーシステムを構築し、モバイル端末よりアクセス可能な状態になった。特に看護実践用語標準マスターを利用した入力支援は、看護行為、看護観察内容をボタンで選択出来るパネルタイプとした。但しこれら看護行為、看護観察用語は看護実践用語標準マスターの全用語を含んでいるため、訪問看護領域に必要ない用語も多く、当該領域に必要な用語を絞り込むことが実用性を上げるポイントの一つと考えている。 また当初予定していたセキュリティ対策であるログインパスワードやVPN構築も予定通り組み込むことができ、さらに個々の端末自体を認証する機能も追加した。現段階の試作システムは、まだ実用域には達していないことより、協力ステーションの意見を取り入れ、さらなる改善をを行う。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
【目標:アプリケーションソフトの要求調査】おおむね達成出来た。実施内容:看護師等が独自で運営し、訪問看護システムを導入していない訪問看護ステーションへの調査し、必要なシステムの概要を調べた。 【目標:アプリケーションソフトの設計及び構築】順調に進展している。実施内容:アプリケーション作成はおおむね順調であるが、まだ実用域には達していない。サーバー構築、HDDのRAID化、データーのバックアップの自動化、VPN接続などシステムの基本機能は順調に構築出来た。 【目標:試作システムの構築】順調に進展している。実施内容:試作システムを構築した後、基本的な動作試験・動作確認を行い、確認した。
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Strategy for Future Research Activity |
①実証用システムの試験的運用:調査に協力したステーションの中で協力してくれる事業所に実証用システムを持ち込み使用してもらう。あるいはサーバーを公開し、各ステーションのPCやモバイル端末よりアクセスしてもらう。 ②実証用システムの運用調査:実際に使用してもらった感想や不備な点について、利用者にアンケート或は面接調査等を行う。 ③アプリケーションソフトの実証実験:不備な点等の修正を行い、配布用パッケージを構築する。希望するステーションに配布用アプリケーションを導入してもらい、動作等の検証を行う。検証等で問題が無ければ、配布用アプリケーションの配布を実施する。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
次年度以降も引き続きアプリケーションの改善を行うと共に、 ①実証用システムの試験的運用:調査に協力したステーションの中で協力してくれる事業所に実証用システムを持ち込み使用してもらう。あるいはサーバーを公開し、各ステーションのPCやモバイル端末よりアクセスしてもらう。 ②実証用システムの運用調査:実際に使用してもらった感想や不備な点について、利用者にアンケート或は面接調査等を行う。
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