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2013 Fiscal Year Research-status Report

健康資源としてのSatoyamaの測定尺度の開発

Research Project

Project/Area Number 24660048
Research InstitutionNagano College of Nursing

Principal Investigator

多賀谷 昭  長野県看護大学, 看護学部, 教授 (70117951)

Keywords里山 / ソーシャルキャピタル / 自然環境 / コミュニティ / 尺度開発 / 健康資源開発
Research Abstract

平成25年度は、以下のように、まず、前年度の聞き込み・観察調査で得られたデータの中間分析結果を検討して、確認と補充のための調査を行い、データの質的分析結果に基づいて、里山キャピタル尺度案を開発し、その妥当性・信頼性を検討する調査のための質問紙を作成した。予定していた本調査は、気象や季節性の影響を避けるため、平成26年度に行うことにした。
1.前年度の主調査で得られたデータに追加調査のデータを加えて、質的な分析を行った結果、既存のソーシャルキャピタルの概念には見られなかった、人間と自然環境との相互作用に関係する要素が、土地やコミュニティに対する愛着や信頼に関係するものとして得られた。これを、ソーシャルキャピタルの里山的要素要素と考えた。また、概念構造においても、既存のソーシャルキャピタルの概念では、「信頼」、「規範」、「ネットワーク」のような抽象的で一般的な広がりをもつものが主な要素であるのに対し、里山では、「集落」、「伝統文化」、「日常触れ合う自然」のような、アイデンティティを軸とした、具体的で限られた範囲での強い結びつきを示唆する構造をもっていた。
2.得られたソーシャルキャピタルの里山的要素に対応する質問項目を作成し、試行により、質問文としての内容の妥当性や回答の信頼性を検討して修正した。これらに、ソーシャルキャピタル尺度の既存の質問項目を合わせたものを里山ソーシャルキャピタル尺度の候補とし、さらに質的分析によって得られた結果に基づいて、その想定される構造を検討した。
3.上述の尺度に、人口学的属性の質問項目および健康度の尺度としてFS-8を加えて質問紙を構成し、試行によって修正した。
4.質問紙調査の計画については、倫理審査により承認を得ている。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

4: Progress in research has been delayed.

Reason

平成25年度で完了させる予定であったが、開始後、災害やIターンなど移住者を視野に入れる必要が生じたために質問紙調査時期が冬季にかかり、大雪のために実施困難となり、また、当初想定外であった季節性が調査結果に影響する可能性が明らかになってきたこともあり、研究期間の延長を申請した。

Strategy for Future Research Activity

予定通り、質問紙調査を実施し、得られたデータの分析、検討を行い、得られた成果を論文として公表する。

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

大雪で調査が実施できなかったこと等の理由で計画の実行が遅れ、期間延長を申請した。
質問紙調査の実施およびデータの入力、結果の検討・公表に使用する。

URL: 

Published: 2015-05-28  

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