2015 Fiscal Year Annual Research Report
ハイブリッド型命令パイプラインによる超高電力効率プロセッサの研究
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24680005
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
塩谷 亮太 名古屋大学, 工学(系)研究科(研究院), 助教 (10619191)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 計算機アーキテクチャ |
Outline of Annual Research Achievements |
平成27年度は,これまでの研究成果をまとめた論文を論文誌に複数投稿し,それぞれ採録された.また,これまでの研究によって得られた知見を元に,新たな要素技術を検討し提案を行うとともに,シミュレータによる評価を行った.これまでに行った研究により,提案方式では既に実現できている基本方式に加え,さらに大きな性能向上や低消費エネルギー化を実現できる可能性があることがわかっている.これを狙う拡張には2つの方向性がある:1つは提案方式の構造を利用してメモリレベル並列性を抽出し,低消費エネルギーでより大きな性能を達成するものである.もう1つは,提案方式において,さらに消費エネルギーを削減する低消費電力モードを追加し,従来の実行方式と切り替えながら実行する方式である.現在はそれぞれを実現するべく新たな提案の実装と評価をしている.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
下記の理由により,研究はおおむね順調に進展していると考える: ・提案方式の基本部分については論文が当該分野のトップカンファレンスにて採択されるなど,順調に実績が出ている.平成27年度は,これまでの研究成果をまとめた論文を論文誌に複数投稿し,採録が決定している. ・「研究実績の概要」で述べた新たに提案する方式については基礎的な実装や評価を終えたため国内研究会において複数の発表を行っており,現在国際会議に論文を投稿している.この新たに提案する方式については当初の計画を超えて新しく発展した研究成果である.
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Strategy for Future Research Activity |
研究成果をまとめた論文の投稿が平成27年度末に間に合わなかったため,研究期間を延長した.このため,平成28年度は引き続きこれまでの研究成果をまとめた論文の投稿を行っていく予定である.
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Causes of Carryover |
本研究課題の成果となる論文の採録が既に決定しているが,その投稿料の請求が4月以降に行われるため.
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
平成28年4月に投稿料の請求が行われるため,それに使用する予定である.
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