2014 Fiscal Year Annual Research Report
注視点駆動型の映像とのインタラクションによる没入感の向上
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24680009
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Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
長 篤志 山口大学, 理工学研究科, 准教授 (90294652)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | リアリティ / 透視投影法 / 消失点 / コンピュータグラフィックス / 画像処理 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成26年度は,まず注視点移動に伴う消失点移動モデルを2点・3点透視図へと拡張する研究をすることを計画した.そこで,これまでの屋内廊下ではなく,屋外を対象として,見えの消失点位置を明らかにする実験をおこなった.屋内廊下と同様な1点透視図に近い屋外風景において実験を行った場合,その見えの消失点位置の変化は,視界の広い屋外であっても基本的に屋内での傾向がそのまま適用可能であることがわかった.また,観察者から距離の遠い位置にある建物の見えの消失点は透視投影の消失点位置に近くなり,また,奥行き方向に長い建物の見えの消失点もまた透視投影の消失点位置に近くなることも屋内での実験と同様であった.一方で,観察者よりも高い位置にある平行線の見えの消失点ほど,高い位置に位置することが新たにわかった.さらに,2点・3点透視図に近い屋外風景において実験をおこなっても同様の結果となった.これらの結果から,屋内の1点透視図に近い風景だけではなく,一般的な風景においても適用可能な見えの消失点移動モデルを考案した.次に,見えの消失点移動モデルに従って消失点位置を加工した写真を作成し,実空間とその写真のリアリティに関する印象を比較する実験を行った.その結果,見えの消失点を再現した画像において,加工前の写真よりもリアリティが向上することがわかったが,一方で,見えの消失点を再現したにも関わらずリアリティが逆に低下することもあることがわかった.そこで,消失点位置だけでなく,建物の大きさもパラメータとして同様の実験を行った結果,写真のリアリティ知覚において対象物体の大きさ感が大きな要因であることがわかった.また,大きさ感を適切にした上で,さらに見えの消失点位置を再現することが,画面全体の臨場感の向上に寄与を及ぼしていることが明らかになった.
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Causes of Carryover |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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