2013 Fiscal Year Annual Research Report
筋局所アンドロゲン産生機構の新たな筋萎縮予防メカニズム
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24680070
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Research Institution | Senshu University |
Principal Investigator |
相澤 勝治 専修大学, 文学部, 准教授 (80375477)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | サルコペニア / アンドロゲン / 自己分泌 / 身体運動 / 骨格筋 |
Research Abstract |
平成25年度は、筋局所アンドロゲン産生機構が筋タンパク合成・分解系に及ぼす影響について検討した。骨格筋萎縮は、加齢、慢性疾患、不活動等に伴う骨格筋タンパク合成と分解の不均衡によって生じる。テストステロンがタンパク合成を促進することはよく知られているが、性ホルモン合成酵素の5alpha-reductase(srd5a1)によりテストステロンから合成される活性型アンドロゲンであるジヒドロテストステロン(DHT)と、筋萎縮との関連性は明らかでない。そこで骨格筋局所における活性型アンドロゲン産生が筋萎縮に及ぼす影響について検討した。マウス骨格筋(前脛骨筋)にsrd5a1発現ベクターを導入し、その後マウス下肢に対してギプス固定(7日間)による筋萎縮を誘導した。Srd5a1を導入した筋において、ギプス固定に伴う筋重量及び筋横断面積の減少が抑制された。また,srd5a1発現により筋萎縮関連遺伝子のMAFbx/atrogin-1およびMuRF1遺伝子発現が抑制された。骨格筋局所におけるsrd5a1を介した活性型アンドロゲン産生は、筋萎縮の抑制に関与している可能性が示された。次に、身体運動応答性srd5a1の転写調節因子の探索について検討した。srd5a1プロモーター領域を挿入したレポーターベクターを作製し、マウス骨格筋芽細胞株に遺伝子を導入後、srd5a1の転写活性をルシフェラーゼアッセイにて評価した。抽出条件としては、srd5a1プロモーター領域に結合サイトが存在し、急性運動ストレスに応答するimmediate early gene (最初期遺伝子)および骨格筋に関連する遺伝子を候補とした。srd5a1の転写活性因子として最初期遺伝子Egr-2を同定した。運動によるEgr-2を介したsrd5a1の転写活性化が、骨格筋局の活性型アンドロゲン産生に関与していることが明らかとなった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究採択2年目において、平成25年度に計画していた実験及びその研究知見はおおむね示すことが出来た。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は予定している研究計画を着実に実施・検討し、研究成果をさらに推進してくために、実験環境及び学会発表を通して研究成果を発信していく予定である。
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Research Products
(7 results)