2015 Fiscal Year Annual Research Report
標本とDNAによる日本と周辺諸国の同種キノコの実体解明
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24680085
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Research Institution | National Museum of Nature and Science, Tokyo |
Principal Investigator |
保坂 健太郎 独立行政法人国立科学博物館, 植物研究部, 研究主幹 (10509417)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | キノコ / DNA / 標本 / 分布 / 種同定 |
Outline of Annual Research Achievements |
世界的に広く分布する種がキノコでは多数知られている。しかし多くの場合それは同じ「名前」が使われているだけで、実際には全く異なる種を扱っているのではないだろうか?申請者は、未知種に対して、博物館が収蔵しているキノコ標本が少なすぎることが問題 の一つと考え、日本および周辺地域で集中的に標本採集を行い、DNAデータとともに資料の充実を図る。それらをもとに、「同種」とされているキノコが本当に同じ種であるのか、全くの別種であるのかを明らかにすることで、キノコの分布域を推定する。そしてこれらの情報を他博物館・標本庫と共有することで、博物館資料(キノコ標本とそれに付随するデータ)の質向上を目的とする。 平成27年度は、前年度までに作成した潜在的共通種のリストを基に対象種を絞り込んだうえで野外調査および世界各地の標本庫における対象種の探索を行った。野外調査は日本各地および海外(中国雲南省)で行った。国内の主な調査地は小笠原諸島(父島・母島)、沖縄島、宮古島・伊良部島、石垣島、奄美大島、富士山周辺地域、埼玉県、および週1回のペースでの重点調査地として茨城県つくば市の筑波実験植物園である。これらの調査の結果、筑波実験植物園から990点の標本を得た他、中国雲南省から130点、日本菌学会菌類観察会(埼玉フォーレ)において350点、日本のその他地域から約1600点と当初目標の3000点を上回る標本を得た。全ての標本は写真撮影を経て、国立科学博物館植物研究部の菌類標本庫に収蔵済みである。また、DNA解析においては、菌類の正式なバーコード領域である核ITS領域の塩基配列を決定済みである。 以上の研究成果は日本菌学会年次大会(沖縄)、アジア菌学会(インド)、日本植物分類学会年次大会などの各種学会において発表を行った他、原著論文として報告を行った。
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Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Causes of Carryover |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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