2014 Fiscal Year Annual Research Report
下水基質からPHAを高蓄積する混合微生物群集におけるPHA蓄積機構の解明
Project/Area Number |
24681010
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Research Institution | Kitasato University |
Principal Investigator |
井上 大介 北里大学, 医療衛生学部, 准教授 (70448091)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 省資源技術 / バイオリファイナリー / PHA / 下水汚泥 / 微生物挙動解析 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、feast-famine制御下で下水汚泥から集積されるポリヒドロキシアルカン酸(PHA)蓄積微生物集積系による下水基質からのPHA高蓄積機構の解明を目標として、(1)PHA蓄積微生物の挙動解析法の開発、(2)下水汚泥中のPHA蓄積微生物分布の把握、(3)下水汚泥から構築されたPHA蓄積微生物集積系による下水基質からのPHA蓄積過程における微生物挙動の解明を目指している。 平成26年度の研究においては、平成25年度の研究内容を継続し、課題(3)に関して、ラボスケール連続回分式リアクターを用いて、異なる温度(20℃/28℃/36℃)、pH(pH7.2に制御あり/なし)条件下において、酢酸を基質とした下水汚泥からのPHA蓄積微生物の集積を実施し、構築された集積系のPHA蓄積特性と微生物群集の解析を行った。その結果、いずれの温度・pH条件下においても種汚泥よりも高いPHA蓄積能を有する集積系を構築することができ、36℃よりも20℃または28℃、pH制御ありよりも制御なしにおいて、より高いPHA蓄積能を示す集積系を構築できることが明らかになった。また、微生物群集解析の結果、Rhodocyclalesに属するPHA蓄積微生物の優占化が集積系のPHA蓄積能の高さと関係している可能性が示された。 また、下水汚泥を用いた各種基質(複数基質を含む)からのPHA蓄積能の評価(1バッチ試験)、ならびにグリセロールを基質としたPHA蓄積微生物の集積と、集積系のPHA蓄積特性および微生物群集の解析を実施し、酢酸以外の基質とした下水汚泥によるPHA蓄積に関して幅広い知見を得た。 さらに、本研究に関連する成果を学術論文2編および学会発表5件として発表し、国内外への情報発信に努めた。
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Causes of Carryover |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(7 results)