2016 Fiscal Year Annual Research Report
Understanding of mechanisms determining eruption styles of bubble- and crystal-bearing magmas
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24681035
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
並木 敦子 広島大学, 総合科学研究科, 准教授 (20450653)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 気泡 / 粒子 / 粘弾性 / 震動 / スロッシング |
Outline of Annual Research Achievements |
H28年度は当初4年計画だった研究を延長した5年目にあたり、最終年度であった。本研究は主に以下の4つの部分からなる。①気泡を含む流体のせん断変形実験、②気泡を含む流体の減圧実験、③気泡を含む流体の振動実験、④気泡を含む流体の粘弾性測定、である。①、②はすでに完了している。 ③はH26年8月にGFZ Potsdamを訪問して実験を行い、H28年度にはこの結果の出版と広報活動に取り組んだ。地震による誘発噴火のメカニズムを提唱したこの研究は注目度が高く、Science誌のHP上で紹介していただけた。また、1707年に起こった富士山の宝永噴火のメカニズムになり得るとして検証した事により、多くの人に興味を持っていただけた。 一方、これまで気泡の体積分率の調整が難しかったり、気泡の形状が観察できなかったり、予想外の困難が多かった④気泡と粒子を含む流体の粘弾性測定であるが、H27年度に測定方法が確立し、H28年度は多くの測定を行う事ができた。この結果、3相が混合する流体が固体的に振る舞う条件を明らかにした。この成果は地震観測の結果を理解する上で極めて重要である。測定方法の開発から時間をかけて取り組んだ研究であるが、最終年度に論文にまとめる事ができ、現在改定中である。 研究期間を1年延長していただけたおかげで当初予定していた4つの研究を完了する事ができた。また、気泡と粒子を含む流体の粘弾性測定に関してはその重要性を認めていただけ、基盤研究Bとして発展している。発展性のある研究の機会を与えて頂けたことに感謝したい。
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Research Progress Status |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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