2014 Fiscal Year Annual Research Report
特殊環状ペプチドライブラリとヒト培養細胞株を用いた細胞表面分子標的医薬の探索
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24681047
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
加藤 敬行 東京大学, 理学(系)研究科(研究院), 助教 (90567760)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 膜タンパク質 / 特殊環状ペプチド / ペプチド医薬 / 阻害剤 / アゴニスト / RaPID display |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、膜タンパク質等の細胞表面分子に特異的に結合する特殊環状ペプチドを探索するための新たな手法の開発を行った。当研究室ではこれまでに特殊環状ペプチドの一般的な探索手法である「RaPID display法」を確立しているが、この手法は磁気ビーズ等の担体上に固定化した標的タンパク質をランダムペプチドライブラリに提示させる手法であり、膜タンパク質等の場合には一般に精製・可溶化が困難で磁気ビーズ上に固定できないため適用できない。そのため、本研究で開発した新手法では、標的タンパク質を発現した培養細胞株やバキュロウィルスを用いて直接ペプチドライブラリを提示する方法を採用した。 平成25年度までに、CD20、Claudin-1、Claudin-4、Fas、アセチルコリンレセプター、インテグリン、IL28RAを標的とする特殊環状ペプチドのセレクションを既に実施済みであり、これらのうちCD20、Claudin-1、Claudin-4、インテグリンについてはセレクションが完了し、ペプチド配列の取得に成功している。平成26年度においては、さらにFasおよびIL28RAを標的とするセレクションについても完了し、結合するペプチド配列が得られたため、ペプチドを化学合成により大スケール合成し、その活性の評価を実施した。IL28RA結合ペプチドについては培養細胞系を用いた活性評価の結果、抗C型肝炎ウィルス(HCV)活性を示すものが得られたため、新規抗ウィルス剤としての開発を前提に現在さらなる配列の最適化を実施している。
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Causes of Carryover |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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