2014 Fiscal Year Annual Research Report
CORONA衛星写真を利用した東南アジア沿岸域の旧地形環境情報基盤の構築
Project/Area Number |
24682008
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Research Institution | Chubu University |
Principal Investigator |
渡部 展也 中部大学, 人文学部, 准教授 (10365497)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | CORONA衛星 / GIS / 情報基盤 / 東南アジア / WebGIS / 歴史 / 地理空間情報 |
Outline of Annual Research Achievements |
26年度は、画像補正範囲の拡大とデータベースプロトタイプの開発を目標とした。前年度に問題となった画像SfMについても再試行し、補正処理が可能であることを確認した。画像SfMではステレオ画像から詳細なDSM(標高データ)を生成し、これに基づいたオルソ化が可能であることもあって、精度の高いオルソ画像が得られた。26年度はこの画像SfMを中心的手法として、主にHexagon KH-9画像(分解能約6m)をもちいたオルソ作成を行った。前年度に加え、台湾(但し台北と東沿岸、南端は除く)、上海周辺、マカオ・香港周辺、バンコク周辺、ミャンマー湾岸部等を中心に、最終的に計約50万平方kmのデータを整備した。これらのデータは、GISやWebGISで利用可能なラスター型地理情報の一般的なデータ形式である絶対座標付きのGeoTiffデータとして整備した。 なお、こうして整備されたデータからの微地形分類図の作成の可能性についても検討した。この用途においては、処理の過程で得られるDSMが有効であると考えられた。得られたDSMは局所的に観察する分には一見高い精度を有しており、CORONA KH-4Bを用いた場合、検出可能な対象も市販の5m解像度のDEMに引けを取らない。但し、広範囲を対象とすると、おそらくはレンズに起因すると思われる曲面的な歪みが目立ち、絶対的な標高データとしての利用には問題が残された。微地形の判読という点においても、細かいノイズにより小規模に分散的に立地する対象については検出が困難であり、正確な分類にはある程度の地形的なまとまりが必要であることが確認された。結局、ステレオ画像からの実体視により判読し、判読結果を歪みのないオルソ画像上でトレースする方法が微地形分類図作成において最も有効であった。最後に、これらの画像を公開する情報基盤のプロトタイプを構築した。
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Causes of Carryover |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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