2016 Fiscal Year Annual Research Report
Unraveling of radiation mechanisms of gamma-ray bursts with wide-band X and gamma-ray observations mainly focusing on X-ray observations
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24684015
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
山岡 和貴 名古屋大学, 理学(系)研究科(研究院), 准教授 (00365016)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | X線ガンマ線天文学 / ガンマ線バースト / 国際宇宙ステーション / 全天X線監視装置(MAXI) / 高エネルギー電子、ガンマ線観測装置(CALET) |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、日本発の国際宇宙ステーション上の実験である全天X線監視装置(MAXI)と高エネルギー電子、ガンマ線観測装置(CALET)を主に用い、宇宙最大級の爆発現象であるガンマ線バースト(GRB)の、X線からガンマ線にわたる広帯域放射機構をX線に着目して調査するものである。本科研費で装置開発を進めてきたCALETのガンマ線バーストモニタ(CGBM)は昨年度から順調に稼働し、MAXIとCALETは同時にGRB観測を進めてきた。CGBMは2017年3月までに61個(平成28年度では46個)のGRB検出に成功し、うち4個がMAXIと同期がとれている。中にはCGBM(硬X線・ガンマ線)で検出される34秒前にMAXI(軟X線)で強い放射がみられるもの(GRB 160107A)や、主検出部のカロリメータ(CAL)の構成センサで反応し、GeVガンマ線検出の可能性があるもの(GRB 160625B)もあり、非常に興味深い。これらを含め、物理学会年会の宇宙線宇宙物理領域シンポジウムにおいてCGBMの初期成果について講演を行った。また、重力波イベントGW 151226についてCALETでX・ガンマ線での同時検出には至らなかったものの、フラックスの上限値を報告した(Adriani et al. 2016, ApJL)。この上限値から予測される光度は、典型的な”短い”ガンマ線バーストの光度よりは有意に小さいものであり、ブラックホール同士の合体と矛盾のない結果になっている。さらに運用を終えた「すざく」衛星に搭載された広帯域全天モニタ(WAM)によって観測されたGRBの結果をレビュー論文としてまとめ、受理されている(Yamaoka et al. 2017, PASJ)。
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Research Progress Status |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Remarks |
2017年物理学会第72回年次大会の宇宙線宇宙物理領域シンポジウムのスライドは以下参照。 http://www.icrr.u-tokyo.ac.jp/JPSCR
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Research Products
(23 results)
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[Presentation] CALETにおけるガンマ線観測の初期成果2017
Author(s)
浅岡陽一, 鳥居祥二, 小澤俊介, 山口優幸, 赤池陽水, 清水雄輝, 田村忠久, 中平聡志, 吉田篤正, 坂本貴紀, 川久保雄太, 山岡和貴, 他CALETチーム
Organizer
日本物理学会第72回年次大会
Place of Presentation
大阪大学豊中キャンパス
Year and Date
2017-03-18
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[Presentation] CALETガンマ線バーストモニターの初期成果2016
Author(s)
川久保雄太, 吉田篤正, 坂本貴紀, 森山光明, 山田祐輔, 山岡和貴, 中平聡志, 高橋一郎, 石崎渉, 浅野勝晃, 浅岡陽一, 鳥居祥二, 小澤俊介F, 清水雄輝, 田村忠久, Sergio B.Ricciarini, Michael L.Cherry, Pier S.Marrocchesi 他CALETチーム
Organizer
日本物理学会2016年秋季大会
Place of Presentation
宮崎大学木花キャンパス
Year and Date
2016-09-23
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[Presentation] CALETの初期観測成果報告2016
Author(s)
鳥居祥二, 浅岡陽一, 笠原克昌, 小澤俊介, Motz Holger, 田村忠久, 清水雄輝, 日比野欣也, 奥野祥二, 吉田篤正, 坂本貴紀, 高橋一郎, 中平聡志, 赤池陽水, 山岡和貴, 寺澤敏夫, 浅野勝晃, 森正樹, 吉田健二, 片寄祐作, 市村雅一, 宗像一起, 加藤千尋, 塩見昌司, 柳田昭平, 三宅晶子, 片岡龍峰, 晴山慎, 他CALETチーム
Organizer
日本物理学会2016年秋季大会
Place of Presentation
宮崎大学木花キャンパス
Year and Date
2016-09-21
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[Presentation] CALET-CALによるガンマ線観測初期解析2016
Author(s)
浅岡陽一, 鳥居祥二, 小澤俊介, 山口優幸, 竹本翔一, 赤池陽水, 清水雄輝, 田村忠久, 中平聡志, 吉田篤正, 坂本貴紀, 川久保雄太, 山岡和貴, 他CALETチーム
Organizer
日本物理学会2016年秋季大会
Place of Presentation
宮崎大学木花キャンパス
Year and Date
2016-09-21
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