2014 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
24685017
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
植村 卓史 京都大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (50346079)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 多孔性金属錯体 / 共重合 / 配位不飽和サイト |
Outline of Annual Research Achievements |
多孔性金属錯体(MOF)は細孔表面に機能性を付与することもでき、金属イオン由来のルイス酸点を配位不飽和サイトとしてナノオーダーで規則的に並べることが可能である。今年度は共有結合ではなく、非共有結合により、モノマーをMOFの細孔壁に固定化し、他の非相互作用型モノマーも共存させて、共重合を行うことで、共重合の組成制御を行った。例えばTb(BTB) (BTB = 1,3,5-benzenetrisbenzoate) (1)の細孔内でメタクリル酸メチル(MMA)を相互作用させ配向させることで、得られるポリメタクリル酸メチル(PMMA)の立体規則性を制御できることが知られている。本研究ではこれを共重合反応場として用い、細孔内に二種類のモノマーを導入することによって共重合体の組成や配列を試みた。 1の細孔内でメタクリル酸メチル(MMA)とスチレン(St)を共重合し、得られた共重合体の組成などに関して従来の重合法で得られるものとの比較、考察を行った。その結果、共重合体組成が重合前のモノマー組成に依存せず、常にそのMMAモル分率が0.6以上を示すことが明らかとなった。一般に溶液中でのMMAとStの共重合においては、BCl3などのルイス酸を添加することで生成する共重合体の交互性が高まることが知られているが、本実験においてはそれに比べて共重合体中のMMA比率が著しく上昇しており、ルイス酸をナノレベルの空間内に密に配列したことによる効果が表れたと考えられる。
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Causes of Carryover |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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