2015 Fiscal Year Annual Research Report
高機能性ナノ粒子設計に基づく高感度in vivoイメージング技術の開発
Project/Area Number |
24685028
|
Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
水上 進 大阪大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (30420433)
|
Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2016-03-31
|
Keywords | ナノ粒子 / イメージング / MRI |
Outline of Annual Research Achievements |
炎症反応に関与するプロテアーゼCaspase-1の活性、およびアポトーシスの実行過程に働く酵素Caspase-3の活性をそれぞれ検出する19F MRI造影剤の開発を行った。カスパーゼ-1活性検出用19F MRI造影剤は、カスパーゼ-1の添加に伴いファントム像により19F MRIシグナルの増大が確認された。さらに生きたマウスへの応用を行ったところ、コントロール(生理食塩水)と比較して、免疫応答を惹起するIL-6を皮下注射したマウスにおいて、非常に高感度にマウス体内の免疫応答の検出を示唆する結果が得られた。実際にこれがマウス体内の免疫応答を可視化しているのであれば、19F MRIによる生きた動物個体内の免疫応答検出の初めての例となる。今後、プローブのマウス体内における動態を詳細に検討することにより、特定の炎症性疾患の19F MRIによる診断技術に繋がることも期待できる。 一方、カスパーゼ-3活性検出用19F MRI造影剤においても、ファントム像において非常に高コントラストにカスパーゼ-3活性を検出できることが確認された。このプローブは、マウス体内のアポトーシスの19F MRI検出が期待できる。本研究で用いたプローブデザインは、その他の様々なプロテアーゼに応用可能であることから、幅広い応用が期待される。
|
Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
|