2012 Fiscal Year Annual Research Report
マルチエージェントシステムに対するブロードキャスト制御技術の確立
Project/Area Number |
24686051
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (A)
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
東 俊一 京都大学, 情報学研究科, 准教授 (40420400)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 制御工学 / マルチエージェントシステム |
Research Abstract |
本研究では,マルチエージェントシステムのブロードキャスト制御技術の確立を目指している.ブロードキャスト制御とは,エージェント間の情報交換が存在しない環境において,すべてのエージェントに同一のメッセージをブロードキャストすることで,大域的目的を達成させるものである.特に,本課題では,ブロードキャスト制御を,大規模系を制御するための新技術として提案し,その普遍的な理論の構築と応用可能性を実証する研究活動を行っている.これに対し,平成24年度に得た成果は以下のようにまとめられる. (1)平成23年度までに提案されていた移動ロボットに対するブロードキャスト制御のコンセプトに対し,理論的な裏付けを与えた.特に,与えられたタスクが漸近的に達成(確率1での収束性)できる条件を明らかにした(Automatica誌で発表).さらに,ブロードキャストに加え,エージェント間で部分的な通信が行なえる場合の制御手法も確立した(IEEE Conf. on Decision and Controlで発表). (2)エージェントがマルコフ連鎖系でモデル化される場合のブロードキャスト制御手法を確立した(IEEE Conf. on Decision and Controlで発表).さらに,これを電力のリアルタイムプライシングに応用した(制御部門大会で発表). (3)ブロードキャスト制御を最適化の手法と捉え,それをハイブリッド自動車のモデルフリー制御器設計に応用した.この手法によって,従来の制御器に比べて44%の燃費改善が期待できることを示した(制御部門大会で発表).
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
交付申請書に記載の通り順調に進んでいるため.
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Strategy for Future Research Activity |
理論面に関しては,ブロードキャスト制御理論の完成を目指し,更なる一般化を進める.応用面に関しては,実験機への実装を開始する.
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
実際の交付額が当初申請額から大幅に減額されていたために,実験計画を大幅に変更せざるを得なかった.本年度は,前年度経費を勘案し,新たに実験計画を策定した上で,実施する予定である.
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Research Products
(7 results)