2013 Fiscal Year Annual Research Report
ポテンシャルエネルギー駆動バイオミメティック液体操作
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24686076
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Research Institution | Nagoya Institute of Technology |
Principal Investigator |
石井 大佑 名古屋工業大学, 工学(系)研究科(研究院), 助教 (60435625)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 表面・界面物性 / 複合材料・物性 / 自己組織化 / 超撥水 / 液滴操作 / 生物模倣 / 微細構造 / 表面修飾 |
Research Abstract |
本年度は、バラの花の機能を超越した刺激応答性のある水滴吸着をもつ超撥水表面の創成と微小液滴操作に関して重点的に研究を行った。 これまでに、凹凸構造由来の超撥水性と水滴吸着性をもつ親水性ドーム構造とを複合することで、吸着性超撥水表面を作製した。この水滴吸着可能な超撥水性表面の親水性ドメインの分布密度勾配を付与したり、温度やpH応答性を付与したりすることで、微小水滴の吸着性を制御できることを見いだした。本年度は、親水性ドメインに分子吸着選択性を付与し、液滴中から選択的に物質吸着可能な表面の創成を試みた。 具体的には、超撥水性を示す高分子凹凸構造表面に、機能性無機微粒子(分子吸着性をもつシリカ等)の機能ドメイン構造をハイブリッドさせ、超撥水性を保ちつつ、無機材料の有する多様な表面特性を発現させた。作製した機能性無機ドメイン融合超撥水表面の走査型電子顕微鏡画像を図2に示す。無機ドメインには直径500nmのシリカ微粒子を用いた。今後は、有機分子の吸着性を評価し、超撥水表面上における分子選択吸着に基づく多様な液滴操作について検討し、これまでに無い微量組成分離プロセスの構築を行う。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究成果も論文投稿しており、おおむね順調に進展していると判断できる。
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Strategy for Future Research Activity |
今後も、研究計画に従って研究を遂行する。本研究申請では、4つの関連している生物模倣材料の研究を試みているが、必要であれば、的を絞っていくことも勘案している。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
購入予定装置の選定が遅れているため、次年度以降へ予算をまわした。 遅れていた装置の購入を予定している。
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Research Products
(13 results)