2013 Fiscal Year Annual Research Report
セシウム汚染土壌の塩化揮発法による除染に関する研究
Project/Area Number |
24686105
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
平林 大介 名古屋大学, 工学(系)研究科(研究院), 助教 (00402397)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 汚染土壌 / セシウム / 塩化揮発法 / 乾式除染 / 実土壌 / 模擬土壌 / 粘土鉱物 |
Research Abstract |
平成25年度は,チオ尿素銀のマスキングにより粘土層間のみにセシウムが吸着した模擬土壌サンプルを作成し,セシウムの塩化揮発除去操作に与える影響を調べた.ここで,チオ尿素銀は粘土鉱物などの表面のイオン交換サイトに選択的に吸着し他の陽イオンの吸着を阻害することが知られている.本研究では,この特徴を有するサンプルを,非汚染の実土壌を用いて作製した.結果として,1000℃以上の高温操作では,粘土層間などの吸着サイトが塩化水素除去に与える影響は少ないことがわかった.実際,1000℃におけるセシウムの除去率は,マスキングの有無(粘土層間のみにセシウムが吸着した場合と全サイトにセシウムが吸着した場合)による顕著な違いは,確認できなかった.ところが,セシウム除去率の温度依存性を確認したところ,マスキングの有無によるセシウムの除去率は,低温操作ほど差異が拡大することがわかった.これは900℃以下の低温操作では粘土の結晶構造が熱変性しないため,粘土層間の物質移動が,除去率に与える影響が低温ほど大きくなるためと考えられた.さらに本年度は,塩化剤の影響として,塩化水素濃度の影響も確認した.その結果塩化水素を導入しない場合と比較して,濃度5%の塩化水素ガスを導入するとセシウム揮発量が100倍程度まで向上することがわかった.
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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