2012 Fiscal Year Annual Research Report
リン酸化、脱リン酸化酵素の連係による細胞分裂制御の解明
Project/Area Number |
24687025
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (A)
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
持田 悟 熊本大学, 大学院・先導機構, 特任助教 (60590304)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 細胞分裂 / タンパク質リン酸化 |
Research Abstract |
ENSAタンパク質の構造解析のため、部分欠失シリーズを作成し、生化学的な機能解析を行った。 全長125アミノ酸を20アミノ酸ずつ欠失させ、PP2A阻害能をテストしたところ、Greatwall kinaseによるリン酸化部位であるSer67を含む中央領域(41-80アミノ酸)がPP2A活性阻害に必須、且つ十分であることが分かった。この中央領域は酵母からヒトまで高度に保存されている領域であることから、ENSAファミリーの分子機能が種を越えて保存されていることを強く示唆している。また、中央以外のN末端やC末端の保存されている部分は、PP2A阻害機能の微調整に役立っているという結果も得た。N末端側にはThr28、C末端側にはS109部位のリン酸化があり、それぞれサイクリン依存性キナーゼ(CDK)とcyclicAMP-依存性キナーゼによってリン酸化されうることが分かった。これらがENSAのPP2A阻害能をそれおれ正、及び負に制御していることも生化学的解析から明らかになってきている。このことは、ENSAタンパク質ファミリーが主に3つの機能ドメインからなり、それぞれが異なる役割を持っているようである。これら3つのリン酸化部位がいつ、どのキナーゼによってリン酸化されるかという生理的な意義は現在、解析中であるが、少なくとも細胞内環境に置いてこれらの部位がリン酸化されることが、リン酸化特異的抗体を用いた実験により明らかにした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
ENSAの機能ドメインを解析し、N、中央、Cというそれぞれの機能を見いだすに至った。
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Strategy for Future Research Activity |
特に研究推進計画上、変更点は無い。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
24年度に研究員、もしくは研究補助員の採用を計画していたが、適当な人材が見つからなかったため人件費の一部(1,703,600円)を次年度に繰り越した。引き続き人材募集を行い、人件費分も適切に使用する予定である。
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