2012 Fiscal Year Annual Research Report
脱アセチル化酵素サーチュインによる新規代謝産物O-アセチルADPリボースの機能
Project/Area Number |
24689019
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (A)
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Research Institution | University of Toyama |
Principal Investigator |
中川 崇 富山大学, 先端ライフサイエンス拠点, 特命助教 (40610374)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 代謝 |
Research Abstract |
本研究課題では、老化関連分子であるサーチュインのO-アセチルADPリボース(OAADPR)合成酵素としての役割に注目し、OAADPRの生理活性を解明するとともに、OAADPR代謝と老化関連疾患とのつながりについて、網羅的メタボロミクスや遺伝子改変マウスを用いて、分子レベルから個体レベルまで包括的に解析することを目標とする。そのため、平成24年度から27年度までの研究期間内に、①OAADPR結合タンパク質の探索、およびOAADPRの生理活性の解明、②網羅的メタボローム解析を用いたOAADPRの代謝システム全体に対する影響、③遺伝子改変マウスを用いた、OAADPRの生体内における役割の3つについて解明することで、OAADPR代謝系をターゲットとした、将来的な疾患治療法開発に結びつけていくことを目的とした。今年度は①OAADPRの生理活性解明のため、OAADPR分解酵素の基礎的な解析を行い、組織分布、細胞内局在による機能などを明らかにした。また、③遺伝子改変マウスについても作成を行っている所である。②網羅的メタボローム解析についても、条件検討を行い、基本となるプラットフォームを構築した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
今年度は①OAADPRの生理活性解明のため、OAADPR分解酵素の基礎的な解析を行い、組織分布、細胞内局在による機能などを明らかにした。また、③遺伝子改変マウスについても作成を行っている所である。②網羅的メタボローム解析についても、条件検討を行い、基本となるプラットフォームを構築し、おおむね順調に進展していると考えている。
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Strategy for Future Research Activity |
本研究課題では、老化関連分子であるSirtuinのOAADPR合成酵素としての役割に注目し、OAADPRの生理活性を解明するとともに、OAADPR代謝と老化関連疾患とのつながりについて、網羅的メタボロミクスや遺伝子改変マウスを用いて、分子レベルから個体レベルまで包括的に解析することを目標とする。OAADPR結合カラムを用いた、 OAADPR結合タンパク質の探索を行い、得られたOAADPR結合タンパク質の候補について、詳細な機能解析を行っていくことで、OAADPR生理機能解析の足がかりとする。また、OAADPRの生体内での役割を明らかにするため、OAADPR分解酵素のノックアウトマウスを作製する。さらに、レンチウイルスによるノックダウン細胞を材料とした、網羅的メタボローム解析を用いて、OOADPRの代謝システム全体での役割を明らかにする。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
質量分析の解析が変更になり、次年度に行うこととなったため。 質量分析装置の導入が予定より遅れたため、研究計画の変更が生じた。本年度行った網羅的メタボローム解析の条件検討をもとに、平成25年4月から研究協力者とともに実際の測定系を構築する。
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