2015 Fiscal Year Annual Research Report
拡散強調画像による脳構造の内部分画化と、その機能および疾患との関連の解明
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24689047
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
高尾 英正 東京大学, 医学部附属病院, 講師 (10444093)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 脳・神経 / MRI |
Outline of Annual Research Achievements |
現状のMRIでは内部構造の評価が困難な、扁桃体や視床といった脳構造に対して、拡散強調画像(diffusion-weighted imaging)による確率的トラクトグラフィ(probabilistic tractography; Behrens et al. Nature Neuroscience 2003、Behrens et al. Neuroimage 2007)を用いて、形態画像(structural imaging)や機能画像(functional imaging)により同定される他領域との結合性の強さを評価することにより、内部構造の分画化を可能とするにあたり、拡散強調画像(diffusion-weighted imaging)、形態画像(structural imaging)、機能画像(functional imaging)における撮像条件および画像補正などによる影響についてのこれまでの検討を基礎とし、理想的な撮像条件における、拡散強調画像(diffusion-weighted imaging)による構造的な連結性に基づく内部構造分画化の方法について検討を引き続き進めるとともに、通常の撮像データへの分画化法の応用を行っている。なお、研究期間中、画像解析用ワークステーションの故障により、解析データに破損が生じたため、画像解析を再度やり直しており、研究期間の延長が必要となった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
画像解析用ワークステーションが故障し、ハードディスクの破損が生じた。このため、画像解析を再度やり直さざるを得なくなり、これに伴って、解析結果のとりまとめ、学会発表、論文作成に遅延を生じている。
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Strategy for Future Research Activity |
引き続き、拡散強調画像、形態画像、機能画像により同定される他の領域との結合性にもとづく内部構造の分画化方法の確立を進めるとともに、通常の撮像データへの分画化方法の応用を進め、得られた結果に対してとりまとめを行い、成果の発表を行っていく。
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Causes of Carryover |
画像解析用ワークステーションが故障し、ハードディスクの破損が生じた。復旧業者に調査を依頼したが、回復不能であり、画像解析を再度やり直さざるを得なくなった。これに伴い、解析結果のとりまとめ、学会発表、論文作成に遅延を生じることになった。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
経費の使途内容としては、再解析に必要な機器・ソフトウェア、学会発表および論文作成にかかる費用に主に使用する予定である。
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Research Products
(3 results)