2013 Fiscal Year Annual Research Report
血管新生因子・内皮機能が妊娠高血圧症候群や妊娠糖尿病発症へ及ぼす影響の疫学的検討
Project/Area Number |
24689061
|
Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
目時 弘仁 東北大学, 東北メディカル・メガバンク機構, 講師 (20580377)
|
Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
|
Keywords | 妊娠高血圧症候群 / 妊娠糖尿病 / グリコアルブミン / 血管内皮機能 / 血管新生因子 / 家庭血圧 |
Research Abstract |
エコチル調査では、宮城県内で平成26年2月末までに 9,181名の妊婦の参加があった。宮城県内では追加調査自体への参加者数は3,723名となり、713名からは妊娠初期からの採血検査の試料を確保できた。それぞれの対象者の身長と分娩直前の体重の中央値と四分位範囲は、158.0(154.0-162.0)cm、158.0(154.0-162.0)cm、158.0(154.0-162.0)cm、63.7(58.4-70.0)kg、63.9(58.4-70.5)kg、 63.6(58.2-68.8)kgであり、群間に有意な群間差はなかった。妊娠初期のグリコアルブミンは14.3(13.3-15.2)%であり、妊娠中期のグリコアルブミンは、14.2(13.3-15.5)%であり、分布に妊娠初期・中後期で有意な差は認められなかった。 BOSHI研究では、妊娠高血圧症候群に進展していない579人の妊婦の外来血圧と家庭血圧をそれぞれ均等三分割して評価し、児の出生体重と比較した。児の体重は日本人の分布に基づき10%tile未満のSGAと90%tile以上のLGAとそれ以外のAGAに分類し、母体年齢、妊娠前BMI,妊娠期間中の体重増加、PIH既往、飲酒歴、喫煙歴高血圧と糖尿病の家族歴、児の性別で補正して評価したところ、579人の妊婦を対象とすると、外来血圧とSGAやLGAとの優位な関連は認めなかったが、家庭拡張期血圧が高い群ではSGAに対するオッズ比が3.6倍(95%CI:1.4-9.4)と高値であった。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
主にBOSHI研究、エコチル調査の追加調査ともに順調に分析・データ収取が行いえた。
|
Strategy for Future Research Activity |
今後は、電話・手紙などの方法を用い、連絡を取って、登録の推進を図る。
|
Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
次年度使用額は、倫理委員会での審査が進捗せずに生じたものである。 次年度使用額は、次年度に倫理委員会の更新承認を得て追加調査を加速させるために必要な経費として、平成26年度請求額と合わせて使用する予定である。
|
Research Products
(7 results)