2015 Fiscal Year Annual Research Report
細胞競合現象に基づく上咽頭癌発癌機構の解析と新規治療法の開発
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24689064
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
近藤 悟 金沢大学, 附属病院, 助教 (70436822)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 細胞競合 / 発がん / 上咽頭がん / EBV / 癌幹細胞 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成26年度までに作成した「正常上咽頭細胞」、「EBV感染前-前癌細胞」、「EBV感染-癌細胞」の各段階のモデル細胞を用いて、引き続き平成27年度にはタイムラプス顕微鏡下に細胞競合が起こるかを検討した。また、これらの細胞に種々のサイトカインやシスプラチンをはじめとした抗がん剤を添加し、細胞競合現象がどの程度変化するかを検討した。 また、当科にて保存されている120例の上咽頭癌原発巣パラフィン包埋病理組織を用い、上咽頭癌病理組織標本における「細胞競合」関連分子の発現解析を行った。これまでの結果から、Sparcは、ヒト組織において発現検討可能な細胞競合マーカー、すなわち、winnerとloserを規定するマーカーの中で最も解析が進んでいる。このSparc発現は、癌の種類によって発現が低下するものと上昇するものがある。上咽頭癌標本においてはSparc発現を解析したところ、EBV陽性例における腫瘍部分でのSparc発現低下と、腫瘍と接する正常組織におけるSparcの著名な発現が認められた。また、上咽頭癌の病因として、EBVは極めて重要であるため、EBVの発現の有無を評価するため、In situ hybridization法を用いて、EBERの陽性率についても同時に検討を行った。EBERは、EBVの潜伏感染をの標準的な指標であると報告されており、EBVの存在が確認できるマーカーである。上記のEBERの陽性率とSparcの陽性率について病理学的に検討し統計学的に有意か検討を行った。これらに加えて、他の「細胞競合」関連分子の病理学的解析も行った。
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Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Causes of Carryover |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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[Journal Article] Detection of hypermutated human papillomavirus type 16 genome by Next-Generation Sequencing.2015
Author(s)
Wakae K, Aoyama S, Wang Z, Kitamura K, Liu G, Monjurul AM, Koura M, Imayasu M, Sakamoto N, Nakamura M, Kyo S, Kondo S, Fujiwara H, Yoshizaki T, Kukimoto I, Yamaguchi K, Shigenobu S, Nishiyama T, Muramatsu M.
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Journal Title
Virology
Volume: 485
Pages: 460-466
DOI
Peer Reviewed / Open Access / Int'l Joint Research
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