2015 Fiscal Year Annual Research Report
多層的オミックス解析に基づくシェーグレン症候群発症機序の解明
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24689068
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
山田 安希子 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部, 助教 (70452646)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 自己免疫 / シェーグレン症候群 / 制御性T細胞 / 多層的オミックス解析 |
Outline of Annual Research Achievements |
育児休業による中断
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究は、唾液腺・涙腺を標的とする自己免疫疾患である、シェーグレン症候群の発症機序を理解し、新規治療戦略の構築を目指すとことを目的としている。自己免疫疾患の発症には様々な因子が関与するが、直接的に関与する免疫細胞画分に制御性T細胞(Treg)がある。これまでに、シェーグレン症候群のモデルマウスを用いてTregの機能解析を行った結果、疾患モデルマウスでは、健常マウスと比較してTregの数が減少していることが明らかとなり、その理由として、Tregの増殖能の低下や、Tregへの分化の抑制が認められた。また、疾患モデルマウスのTregは、炎症性サイトカインを産生することが示された。現在までの進捗状況は、これらの解析結果についてとりまとめ、成果を発表したところである。
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Strategy for Future Research Activity |
シェーグレン症候群の疾患モデルマウスと健常マウスのTreg間におけるタンパク質の酸化修飾の相違を網羅的に解析する。また、酸化修飾タンパク質の質量分析解析が難航した場合を想定して、シェーグレン症候群の疾患モデルマウスと健常マウスのTreg間におけるリン酸化プロテオーム解析も同時並行で行う。また、得られた結果については取りまとめを行い、成果を発表する。
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[Journal Article] Acceleration of tumor growth due to dysfunction in M1 macrophages and enhanced angiogenesis in an animal model of autoimmune disease.2016
Author(s)
Kondo T, Tsunematsu T, Yamada A, Arakaki R, Saito M, Otsuka K, Kujiraoka S, Ushio A, Kurosawa M, Kudo Y, Ishimaru N.
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Journal Title
Lab Invest.
Volume: 96(4)
Pages: 468-480
DOI
Peer Reviewed / Open Access / Acknowledgement Compliant
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