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2014 Fiscal Year Research-status Report

更年期女性の不定愁訴を客観的に評価する指標の開発

Research Project

Project/Area Number 24689075
Research InstitutionEhime University

Principal Investigator

城賀本 晶子  愛媛大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (90512145)

Project Period (FY) 2012-04-01 – 2016-03-31
Keywords更年期 / 女性 / 疲労 / ストレス / しびれ / 補完代替療法 / 鏡映描写 / 眼球運動・注視
Outline of Annual Research Achievements

1.具体的内容
平成26年度は、更年期女性の不快症状として自覚の多い「疲労」と手足の「しびれ」に着目して研究を行った。二交代制勤務で夜勤を行う女性看護師の疲労に関する研究では、対象者の疲労の程度を主観的に測定するだけでなく、視覚探索反応時間計測と指尖加速度脈波計を用いて、客観的に評価することを試みた。研究成果は、第18回日本看護管理学会学術集会にて口演発表を行い、原著論文として愛媛医学に掲載予定である。また、しびれに関する研究では、しびれを客観的に評価するための基礎的研究として、まず、若年女性を対象として、冷水負荷により手の感覚を鈍麻させ、実験的にしびれを作成することができるかを明らかにした。次に、皮膚感覚感受性と深部感覚感受性の推移から、しびれの程度を評価することを試みた。この研究成果については、第13回日本看護技術学会学術集会において口演発表を行った。
2.意義及び重要性
看護師は夜勤によって、身体的疲労を有意に強く感じていることが明らかになった。また、夜勤に入る前の生活活動と疲労の程度との関連を解析した結果、積極的に睡眠をとり、食生活に気を付けている人ほど、身体的疲労を強く訴えていた。このことから、看護師らは疲労蓄積を回避するために、夜勤前は睡眠と食事に配慮していることが考えられた。看護師の疲労を軽減させる方策が明らかにできれば、離職率の低下や職務満足度の向上が期待できる。今後は疲労を如何に軽減させていくかという点についても、更なる検討が必要である。また、更年期に特有な症状の一つであるしびれは、日常生活に支障をきたし、QOLが脅かされるにも関らず、他者に理解されにくく、治療法も確立されていない感覚障害である。しびれという不快な感覚を他者と共有し、セルフケアを推進するためにも、しびれによる身体の不調や生活の不自由さを測定する評価指標の開発は急務であり、意義あるものと考える。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

平成26年度3月31日まで育児休暇を取得していたため、研究を一時中断し、平成26年4月1日より研究を再開した。まず、更年期女性の不定愁訴を客観的に評価するために、鏡映描写によって、急性ストレスを負荷するシステムを開発していたが、液晶モニターが老朽化
しており、映像が映らない状態となってしまった。そのため、平成27年度は新たな液晶モニターを購入し、鏡映描写システムの再構築を図る必要がある。しかし、更年期症状として頻度や程度の高い、疲労としびれに関する研究は進んでおり、学会発表や論文投稿も積極的に行っている。

Strategy for Future Research Activity

平成27年度も更年期女性の不定愁訴について、その程度や頻度を主観的のみならず、客観的に測定するための研究を進めていく。これまでの研究から、更年期女性の自覚症状のうち、最も頻度と程度が高かったものは疲労であった。そのため、疲労と主観的健康観との関連について検討を行っていく。また、更年期女性に急性ストレスを負荷した場合に如何なる行動を示すのか、鏡映描写の手法を用い、同時に眼球運動を測定することで明らかにしたいと考えている。眼球運動の測定においては、機器の設置方法や設定の難しさが課題となっている。被験者に急性ストレスを負荷する実験を行う予定であるが、正しい研究結果を導き出すには、機器の扱いを習得し、被験者に不必要なストレスを与えない実験環境を整える必要がある。

Causes of Carryover

平成24年度8月27日から産前休暇を取得し、その後、平成26年3月31日まで産後休暇及び育児休暇を取得していた。その間、研究を中断しており、研究にかかる物品費や旅費等を使用しなかったため、次年度使用額が発生してしまった。

Expenditure Plan for Carryover Budget

本研究の実験システムで使用する液晶モニターが老朽化したため、新たなものを購入する予定である。また、眼球運動測定装置の操作を被験者とは離れた別室で行えるよう必要物品を購入したいと考えている。その他、研究成果を日本看護技術学会や日本看護科学学会で発表する予定であり、そのための旅費に助成金を使用したいと考えている。

  • Research Products

    (2 results)

All 2014

All Presentation (2 results)

  • [Presentation] 冷水負荷を用いたしびれの作成としびれを評価する指標の検討2014

    • Author(s)
      赤松公子、城賀本晶子
    • Organizer
      日本看護技術学会第13回学術集会
    • Place of Presentation
      京都
    • Year and Date
      2014-11-22 – 2014-11-23
  • [Presentation] 二交代制勤務で夜勤を行う看護師の疲労:勤務前の生活行動との関連2014

    • Author(s)
      城賀本晶子,和田弥生,赤松公子
    • Organizer
      第18回 日本看護管理学会
    • Place of Presentation
      愛媛
    • Year and Date
      2014-08-29 – 2014-08-30

URL: 

Published: 2016-05-30  

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