2015 Fiscal Year Annual Research Report
モノづくりのまちにおける中小企業事業場の健康づくり活動の在り方に関する研究
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24689078
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
津野 陽子 東京大学, 政策ビジョン研究センター, 特任助教 (50584009)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 産業保健 / 中小企業 / 健康経営 / 健康政策 |
Outline of Annual Research Achievements |
2013年に実施した大田区に拠点のある中小規模事業場の事業主を対象としたインタビュー調査、および東京商工会議所大田支部の会員企業のうち3,171事業所(2013年8月30日時点)の事業主を対象としたアンケート調査結果を踏まえ、中小企業事業場の健康づくり活動の在り方について検討を行った。 2015年度は大田区内に事業所のある事業主を対象とした勉強会となるセミナーを開催した。アンケート調査結果を基に、関心の高かったストレスと職場づくりに関する内容で、東京商工会議所大田支部との共同主催としてセミナーを開催した。2015年7月8日に2時間のセミナーを開催した。2部構成にて、最初に「大田区における職場特性と健康ニーズの概要(2013年実施アンケートより)」について報告・解説を行った。その後、健康社会学者の河合薫氏を講師として、「「1+1=3」の会社作り~ストレス対処力の高い社員の育て方~」の講演を実施した。参加者へのアンケート調査を実施した。参加者は55名であった。ストレスに関する解説、最新のストレス対処力を高めるための知見や具体的な方法、事例紹介に関する講演であった。講演後の質疑応答では、参加者から自社の状況に当てはめた場合の疑問や、大田区でのアンケート結果に関する解釈に関する質問など多数質疑があった。 参加者への満足度アンケートでは、「大変満足・満足」が9割以上であり、満足度・関心ともに高かった。 中小企業では、事業主と従業員の関係は密であることから、職場環境づくりや健康管理の体制づくりには事業主がキーパーソンであるだろう。健康問題が発生することは、貴重な人員の労働損失となる。中小企業の中でも事業所規模や職場特性に応じた健康づくりの取り組みが必要であることが示唆された。
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Research Products
(2 results)