2013 Fiscal Year Research-status Report
クラウド環境におけるセキュリティを確保する新たな暗号方式の提案
Project/Area Number |
24700009
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Research Institution | National Institute of Information and Communications Technology |
Principal Investigator |
江村 恵太 独立行政法人情報通信研究機構, ネットワークセキュリティ研究所セキュリティ基盤研究室, 研究員 (30597018)
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Keywords | 国際会議採録 / 安全性証明の修正 |
Research Abstract |
初年度で得た成果 (国際会議採録)の安全性証明のバグを発見したため, 本年度はバグの修正方針の検討及び修正に注力した. 具体的に, チャレンジ暗号文に対する準同型演算の結果から平文に関する情報が漏洩していた. この攻撃を防ぐために, まずチャレンジ暗号文を準同型オラクルに入力しないという弱い安全性を定義し, 国際会議版の方式に対する攻撃を防ぐように修正した版をプレプリントサーバに投稿 (2013/6/13) した. 次に元々想定した安全性の達成に向けた修正方針として, 準同型オラクル内で新規に乱数を振ることで, チャレンジ暗号文が入力されてもチャレンジ暗号文と同じ平文の暗号文に置き換えが可能であることを発見し, 修正版を作成, プレプリントサーバの論文をアップデートした (2014/5/13). 今後は提案方式の応用, 及びフルバージョンのジャーナル投稿を行う予定である. 情報収集として, 本研究分野 (公開鍵暗号) における権威ある国際会議であるPublic Key Cryptography (PKC) 2014 (特に本研究に関連するCCA安全性や準同型暗号のセッション) に聴講参加した. 国内で開催される国際ワークショップ International Workshop on Security (IWSEC) 2013にも聴講参加した. また, 提案方式の応用先についてディスカッションするため, 依頼出張を申請した.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
当初の計画では, 提案方式のアプリケーションを検討する予定であったが, 提案方式に安全性証明のバグがあったことからバグの修正に注力せざるを得なかったため, 当初の計画と比較して遅れている.
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Strategy for Future Research Activity |
まずは早々に安全性証明のバグを修正した版をプレプリントサーバに投稿する. その後, 当初の平成25年度計画であった「既存の準同型暗号のアプリケーションに対し, 安全性の強化及び効率性の向上を達成すること」と平成26年度計画「既存の準同型暗号では達成し得ない提案方式ならではのアプリケーションの提案」を同時に進める.
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
初年度成果の安全性証明不備修正に注力したため, 国際会議への投稿がかなわず, 結果次年度使用額が発生した 元々前年度行う予定であった「提案方式のアプリケーション提案」を今年度行い, 国際会議で発表する
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Research Products
(1 results)