2013 Fiscal Year Annual Research Report
スケジューリングと計算リソース量を柔軟に制御できる投機計算を考慮した分散計算環境
Project/Area Number |
24700023
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
横山 大作 東京大学, 生産技術研究所, 助教 (80345272)
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Keywords | 分散計算環境 / ゲーム木探索 / 投機的計算 |
Research Abstract |
必ずしも全ての計算が必要にならない、投機的な計算を含む問題を、大規模な分散計算環境を用いて効率よく解くことは難しい。そのためには(1)部分計算のスケジューリング(2)利用する計算リソース量、の2つを適切に設定することが必要となるが、現在の汎用的な分散プログラミング環境ではこれらを十分に制御できない。そこで本研究では、投機的計算を含む大規模探索問題を対象とし、スケジューリングと使用リソース量を柔軟に制御できる分散計算フレームワークを構築し、動的な計算機環境で大規模問題を解くための技術を開発することを目的とした。ゲーム木探索を実アプリケーションの例として、(1)(2)の要素をプログラマが柔軟に指示できるような分散プログラミング環境を設計、構築した。さらに、作成したフレームワークを用い、大規模計算環境で巨大な問題を解くことで提案手法の実用性を検証することを目指した。 提案手法の実装に際して、実用的なアプリケーションによる検討を行うために、ゲーム木探索問題の性質をより精緻に理解する必要がある。このため、分散計算が適用しやすいゲーム木探索アルゴリズムに関して研究を行い、その一部について「横山 大作, "ベイジアンアプローチに基づくモンテカルロ木探索アルゴリズムの将棋への適用", ゲームプログラミングワークショップ2013, pp. 58-65, 2013」として発表を行った。また、利用リソース量を適切に設定する機能に関して、その要求を精緻化するために実問題及び実環境で研究を行い、一部が「横山大作,喜連川優,"電力を考慮したアプリケーション構築のための計算機システムの提案", 情報処理学会論文誌: コンピューティングシステム(ACS), Vol. 6, No. 4, pp. 72-82, 2013」として採録された。これらの知見をもとに、対象問題の要求機能を精緻化し、詳細設計と実装を行うことができた。
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Research Products
(2 results)